日本滞在中蓮の花が最盛期でした

 

 

3年ぶりの故郷で20数年ぶりの日本の夏を過ごしました。

長く会っていない母との時間を最優先に、そして夏の終わりには家を出る娘との時間を有意義に過ごしたい、そんな里帰りを思い描いていました。

そして帰る前にふっと「ゆかり」あるもの、「懐かしい」ものに触れたいなぁと思い、滞在中は意識して縁ある場所や人、お店などを訪ねて過ごしていました。

 

その中で今回一番懐かしい‼️と思ったもの。。。

 

それは「お椀」😊

これは祖母が孫たちが自分たちで食事ができるようになってしばらくする頃に一人一人に作ってくれたもの。

従兄弟姉妹みなそれぞれ塗りや形、大きさは違うもののみんな持っていました。

どの子のものも装飾はほぼなくせいぜい名前が入るくらいで無地が基本。あくまでも日常使いをするものでした。

私のはどちらかと言うと少し田舎っぽい形の「溜塗り」の蓋つき椀。

大きさはというとお味噌汁をいただくものよりもひと回り大きいもの。

たなごころにすっぽり入り、口を当てるとぽてっとした感触がなんとも言えずほっとさせてくれます。

これでいろんなものを食べていました。

うどんやおじや、丼もの、ある日はおやつのクッキーを入れて食べてたこともあったな。。。😄

今も記憶にあるのは母が「クラムチャウダー」をこのお椀に入れて出してきたこと。

子供ゴコロに「???」と思ったのを鮮明に覚えてます😌

 

数年前母が倒れたのを機に彼女が妹夫婦の住む街へ引っ越したことでかなり身軽な今の実家。

このお椀も見つからず間違って処分したのだと諦めていました。


 

私の「原風景」。

祖母のおっとりした話し方や佇まい、父の大きな声、母が機敏にご飯をよそっていた日常の一コマがこのお椀と共に戻ってきました。