その頃の北海道は、
夏でも涼しくしのぎやすかった。
そんな7月に女の子が産声を上げた。
まず、両親だが母親は小さな漁村生まれ。
父親は、札幌の大地主の家系図が
あるような家で育った。
母親の家は、当時どこの家もそうだったように
厳格な父親、それを支える母親。
船大工の父は、仕事が無い時は酒に溺れ
家族に暴力をふるっていたようだ。
5人兄妹など、普通でその日のご飯にも
不じゅうをしていた。
一つの卵に、醤油をたっぷりとかけ
5人で分け合って食べていた。
長女という立場上、家計も支え
学校には、弟や妹をおぶって通ったらしい。
そんな日々に嫌気がさしてきた頃に
父となる男性と出逢う。