そう・うつと付き合う人 -4191ページ目

うつの始まりと繰り返し

今思い返せば、初めてうつになったのは中学3年の頃だったと思う。受験期なのに何もする気がしなかった。いわゆるうつ病の症状が出ていた。睡眠障害、抑うつ感、無力感など。しかし当時うつなんて言葉も聞いたことないし精神科へ行くなどと思いもつかなかった。受験はかろうじて滑り止めに補欠で受かった。

高校に入ってから症状が改善した。環境の変化が大きかったのかもしれない。しかしそれも一年だけ。それからは対人恐怖のような感じで抑うつ的でクラスから浮いた存在だった。それが卒業まで続いた。辛い高校生活だった。

予備校に入ってからはほとんど他人とコミュニケーションをとらなくていいからとても楽に感じた。勉強してればいいだけ。しかしモチベーションはあがらずうつうつとした気分でいた。おかげで2年浪人してしまった。しかし一人になって自分を見つめる時間でもあり有意義だったかもしれない。

大学に入ってから復活した。うつが晴れて元気になった。やはり環境のせいか、他人ともまあそれなりにうまく付き合えていたと思う。でも情緒不安定なところは変わらず、たまに自己嫌悪に陥ることも多かった。卒業して少し学校に残った。

そして就職、氷河期で探すのに苦労した。そして最初勤め初めてからおかしくなって来た。仕事に集中できない、段取りが理解できない。結局やめてしまった。いくつか仕事をしたが、調子よくやれていたと思ったら急にできなくなったりしてあまり長続きしなかった。

無職の期間が長くなるにつれうつ傾向はひどくなっていった。周りからはせっつかれるし自分でも何とかしなくてはとあせりと不安に取り付かれていた。この先どうなるのだろう。

そしてとうとううつ病で言われる症状が全開になり精神科クリニックへ行くことにした。まさか自分が。しかし今考えるともっと早く診てもらっておけばよかった。ずいぶん人生変わっていたかもしれない。