Talking With Wind
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サンタ・マリア・デレ・グラッツェ

あんなに眠かったのに期待感からか気が張っている。
1時と4時に目が覚めた。
4時の時には、たまらずスーツケースから資料を取り出した。
今日行く予定のサンタ・マリア・デレ・グラッツェ教会のことが気になり出したのだ。
そこにはレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」がある。
信州大学の岡田匡史さんは「数」を主題とする「コンコーダンス鑑賞」の試案を学会誌で紹介していたが、そのコピーを持ってきた。
ちょっと予習。

7時朝食。
7時30分にはバスでホテルを出発。
8時30分に教会到着。
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サンタ・マリア・デレ・グラッツェ教会

赤煉瓦を基調としたやさしく暖かみのある建物。
その穏やかなたたずまいとは裏腹に、
すぐ脇には車やバイクの往来がかなり激しい。
電車も通り過ぎていく。

教会の左側、ドメニコ会修道院の食堂の壁にダ・ヴィンチの「最後の晩餐」がある。
ここは世界遺産。
チケットのデザインは絵の一部になっていた。
見学は予約制で25人ずつ入れ替え制。

入っていくと、
そこにはとてもなじみのある、
でも本物の「最後の晩餐」が現れた。

油絵の具とテンペラの混合技法によるために痛みやすかったというが、
今はかなり修復作業が進み美しい画面に復元されている。

イエスが語る。
「汝らのひとり、我を売らん」
動揺しざわめく12人の使徒。





ミラノ到着

11:40成田出発の後、12時間でウィーンへ。
30分ほどの待ち時間で乗換。
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ウィーン17:40出発。
ドイツ語のアナウンスが入る。
ふと遠くへ来たんだなと思う。
家族の面影が・・・
今は何をしている時間だろう。

19:15ミラノ着。
バスでホテルへ向かう。
いよいよイタリアだ。
しかし、期待感に覆い被さるかのように眠気が襲ってきて周囲の景色をしっかり見ることができない。
車が道路の右側を走るのを見ると海外へ来たんだなと思う。
三車線の広い道路道路では他の車が80km超の速度でウインカーも出さず左右に交差している。
街中に入ると、どこもかしこも道路に車がびっしり路駐。
一列見事に並んでいるのだが、不思議なことに前後の隙間がほとんどない。
出るときにはぶつけても平気らしい。
イタリアの文化がじわじわと。
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ホテル到着。
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一泊目のジョリーツーリングは明るく品のある感じだ。(四つ星らしい)
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眠気と時差ぼけで頭が働かない。
明日の打合せを簡単に済ませてすぐに寝る。

いざイタリアへ

5年前イタリアへ行った。
思い出を風化させないように旅行記を書いてみようと思う。

12月4日
AM.5:30 
家を出る。
曇天。
昨夜から降り積もった雪に小雨がかかり、靴底に水がしみる。
6:44発の新幹線に乗る。
越後湯沢までは雪景色が続いたが、関越トンネルをくくり抜けると別世界のよう・・・
晴れ渡っている。

11:40 成田出発。
Talking With Wind-いざイタリアへ

久しぶりの海外旅行、
しかも欧州は初めてということもあって、
機内ではこれから始まる出会いに期待が高まってくる。

家を出て飛行場へのバスの中では、
残していく家族の身辺が心配で何度もメールを繰り返していた。
(家族からは「心配しすぎ」と迷惑がられている…)
飛行機に乗り
地上が遙か下の方に小さくなっていくにしたがって
否応なくあきらめがついてきた。

これからの10日間、イタリアの文化を精一杯吸収しよう。
いざイタリアへ!


鹿との遭遇(土湯にて)

福島の旧土湯街道(国道115号線)を上っていくと
左手に「ビッキ沼」が見えてくる。
東北地方で一番最初に水芭蕉が咲く場所だそうだ。
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車を降りてみると,
林の奥の方になにやら動くものが・・・
鹿だ。

近づくと,
こちらを向き,目が合った。
お互いに固まった一瞬。

そして,静かに姿を消していった。

まるで「もののけ姫」に「しし神」が出てきた
あの1シーンのような体験。

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蚤の市(ニースにて)

ニースの海は異次元だ。

12月だというのにこの爽快感。
ベンチに佇むだけで癒される。
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現地の人からの情報で行った蚤の市。
海岸をしばらく歩いていくと港町へたどりついた。
そこに何軒かの店が集まっている一角が・・・

高まる鼓動。
でも,まだ開店前の時刻。
しばらく待つ。

私と一緒に日本へ帰りたがっていたものたちがたくさんいた。

これは船舶ものの店にあったアーム式ライト。
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中でもこの店は秀逸だ。
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鉛筆削り。
削るという仕掛けがあらわになっている。
うれしすぎる。
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アンティークのミニミシン。
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価格はどれも半端ではなく,
目の肥やしにするしか為す術はなかった。

日本海の夕日

新潟へ来てから
いつも感じるのは夕日の美しさ。

日本海の夕日は大きくて鮮やかだ。

でも,夕日を見ていると
郷愁めいた切なさが込み上げる。

そして時間の流れが加速する。

今,精一杯光り輝いている(生きている)ことを
記憶に焼き付けるかのごとく,
刻々と沈みゆく橙に見入りながら,
何かを探している自分がそこにいる。

かつて,坂口安吾も同じ立ち位置で眺めていたはずだ。
新潟で生まれ,
この風土によって感性を育み,
やがて日本の文化を鳥瞰した。

彼はここで何を探し求めていたのだろう。

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にごり酒

あまりに暑いので
季節外れの写真をひとつ。

今年の初め,どか雪でベランダが埋まったときに
我が家で流行のにごり酒を
蝋燭で照らしてみるとこんな風に・・・
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ルーブルにて(うずくまるビーナス)

ルーブル美術館で再会した
「うずくまるビーナス」

学生時代に油彩に描いた石膏像のひとつだ。

三十年ぶり,というより
初めて本物に出会えた。

何度も絵の具を塗り重ねながら
造形の本質に果敢に立ち向かっていたあの頃。
なつかしいなあ。

「お世話になりました」合掌・・・
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ダーラナホース

ダーラナホースをつくる。

北欧の伝統工芸のダーラナホース。
厳寒期に家庭の中で造形活動が営まれ
伝承されてきた文化。

今回は石で彫ってみた。
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これは木っ端を削って作ったシューフォーム。
大きさはピーナツぐらい。

妻のアレンジで華やかに。
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アリーグルの朝市

昨年,仕事でフランスを訪問。
メインは美術館巡り。
でも,行きたかったのは蚤の市。

パリの滞在は平日のみだったため,
残念ながらクリニャンクールはあきらめて
アリーグルの朝市へ。

野菜や魚のフレッシュな香りが漂ってくる。
マルシェはどこも美しい。
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朝市の通りを抜けると,
目当ての小さな蚤の市が・・・
心躍る瞬間。
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すぐに目に入ってきたのは
緑色のホッチキス。
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たぶん5ユーロぐらいだったかと。
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こちらのフォークとナイフも
私に買われたがっていた。
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赤いランプはジャンクもの。
箱の中にガラクタと一緒に埋もれていたのを発掘し,
いくつか他のものと合わせて,
たったの1ユーロ。
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重いスーツケースには苦労したけれど,
このランプ
今では我が家の玄関を飾る存在に。