いつもありがとうございます
SMD工房です
前回の更新から時間が開いてしまいました。
実は、Visual Memory Consoleは問題点を発見しては対策しており、何度も基板を作り直しておりました。
ここでは基板のバージョンと変更点を追って紹介したいと思います。
<Ver 1.2>前回問題点となっていたリポバッテリ残量検知ICをMAX17048に変更しました。
<Ver 1.3>画面と外枠の隙間をなくすために、コネクタを前面に持ってきました。
<隙間の状態>
Ver1.2。隙間あり。
Ver1.3。隙間なし。
<Ver 1.4>
電源周りをPMIC(AXP173)に変更しました。
DFUが使用できなくなるのでCPUでのVBUS検知をやめました。
PMICでVBUSが検知できるので、CPUで検知するのは不要になります。
DFUにより、USB経由でのFW書き換えが可能となりました。
PMICはプッシュスイッチによる電源ON/OFF、 リポバッテリの充電&残量検知、PowerPath、DCDCコンバータ、LDOが1つになっており、コストダウンに貢献します。
これのおかげで、電源OFF時にステートセーブし、次回電源ON時に前回電源OFFした時点から再開することが可能となりました。
<Ver 1.5>
量産用に一部BOMを変更し、PCBAに出しました。
問題が無ければ年明けあたりに販売できると思います。
その間にシステムメニューなどの使い勝手の向上を図っていきます。
<SoC版>
去年のMaker FaireでSoC版を作っていると話をしましたが、これの進捗も紹介したいと思います。
一番問題点だったのが、BGAのはんだ付けでした。
一見付いているように見えても、実際には半田不良が発生しており。
まともな基板が出来上がるまで何枚も失敗しています。
基板が動作するようになっても、Linuxカーネル何にもわからんマンだったので、カーネルの構築に苦労しました。
AllwinnerのSoCの場合はLegacyといわれるカーネルVer.3.4と、MainlineのカーネルVer.5.10(2020/12現在)とどちらを使うべきか迷いました。
新しい方が良いだろうということで、Mainlineを選択したのが間違いでした。
MainlineではどうやってもMIPI-DSIをまともに出力することができませんでした。
試しにLegacyを使用したらあっさりMIPI-DSIの出力ができました。
Quad Coreなのでペンギンは4匹いるはずですが、表示幅の関係で3匹に・・・
Ubuntuまでは動作確認できました。
これもまだまだ問題山積みなので、徐々に修正していきたいと思います。