江戸時代に実在した囲碁打ち達の話。
登場人物多め。
囲碁解説多めなところが人により苦痛とのレビューを見掛けたが、私は気にならずさっぱり分からないまま楽しく読めました。
(エピソードから分かる人物描写や対局の雰囲気を感じるため)
著者が囲碁好きで書きたい事が多過ぎて、三巻セットに詰め込んだ感じがします。ほかの百田作品に比べ異色かもしれません。
私は丈和が好きになりました。
家柄の出自や20歳までに段を上げないと大成しないなど囲碁の世界で言われている定説をくつがえし、上り詰めたからです。名人になるため策略をめぐらせてしまいますが、自身へのそういった劣等感を跳ね返し歩いて来たからこそやってしまったのかもしれません。丈夫な体格で朝まで打てる体力、そして何より粘り強い囲碁の打ち方が丈和の生き方を表していると思います。
因硯と戦ってほしかったですけどね!
物語の主人公。。誰でしたっけ。これは、主人公だれこれより出てくるキャラクターすべて楽しんだら良いと思います、何度か読み直しました、二回目読んだらまた誰を重点的に読むかで感想が変わってくるような、面白い小説です。(主役級がなんせ多くて。。)
読み手が好きにわがままに読むことがいいと思いました。
(対局部読み飛ばしたり)
非常に面白い小説でした。