百人一首とは、短歌を百首集めた短歌集で、
かるたでも有名です。
私が小学校の時に、クラスで百人一首のかるた取りが大流行しました。



百人一首の読み方(詠い方)には、節回しがあるので、それについては、

百人一首の詠い方
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1713616039&owner_id=37979390
をお読みください。



百人一首を取りまとめた人は、鎌倉時代の藤原定家(ふじわらのさだいえ)という人です。
名門、藤原家の人です。
この人自身の作品も百人一首に収められています。


実は、藤原定家が取りまとめたのは「百人秀歌」という短歌集で、藤原定家の子、藤原為家が、内容をちょっと入れ替えて「百人一首」として取りまとめたという説もあるそ

うです。


さて、百人一首のオープニングを飾るのは、「天智天皇」。
生没年:626~671年の人で、第38代天皇です。
父は舒明天皇(第34代)、
母は皇極天皇(第35代:もう一度即位して、第37代の斉明天皇)。
天智天皇が、まだ中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)と名乗っていた頃に大化の改新を行ないました。



百人一首に収められている作品は、


♪ 秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ
 
です。「苫」の字は、北海道の苫小牧市の苫です。


読み仮名は、

♪ あきのたの かりほのいほの とまをあらみ  わがころもでは つゆにぬれつつ

となります。



意味は・・・・・

秋の田の (秋の田の)
かりほの庵の (刈り取った稲を保管している小屋の)
苫をあらみ (屋根や周囲の苫の目が粗いので)
わが衣手は (私の着物の袖は)
露にぬれつつ (隙間から忍び込む夜露にぬれてしまう)


農民たちの立場に立って、詠んだ歌です。

刈り取った稲を保管する小屋が、あまりに粗末なので、見張っている農民は、夜露にぬれてしまうだろうに・・・・・
さぞ、つらいだろう・・・・・

という感じですね。


You Tube に天智天皇の作品をフォークソング風にしたものがありました。
短歌に込められた想いとは裏腹に、明るい曲になっています。
まぁ、おまけということで。

http://www.youtube.com/watch?v=n5faIDQYZNE


私が、ピアノ弾き語りをするとこうなりました。

https://www.youtube.com/watch?v=U1ms0B7PYoQ

楽譜は、

001:天智天皇