GENKI: An Integrated Course in Elementary Japan.../坂野永理
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GENKI: An Integrated Course in Elementary Japan.../Eri Banno 坂野 永理
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教案といっても、現地に行ってみないとわからないし、テキストだけを、または文型だけを進めるわけではないので、
あくまでわかる範囲、つまり文型や語彙の導入順序、練習内容、活動、練習問題といったことを進める手順をかいている程度です。
残すところあと6課分。頑張れ、ヒャクゴウ!
・・・が、まあ、なんといいますか一つ一つの課を見ていて、ちょっと思うところがあるのですよ、ええ。
なんか、一つの課に、いろいろ入れ込みすぎじゃない?
しかも入れ方に無理がある気が・・・?
初級教材は『みんなの日本語』を主に使っていたので
(他のもあるけどさ)
カテゴライズのランダムっぷリにちょっと戸惑ってしまう。
『みんなの日本語』の分類方法は文型と意味でそれぞれの課にそれぞれの文型を割り振っていたので、
色々批判もあるでしょうが、システマチックではありました。
『げんき』は学習者の記憶負担を少しでも軽減するということを重視しているのでしょう。
たとえばい形容詞の活用を名詞とな形容詞と同じような形で導入しています。
(通常)
たかいです たかくないです たかかったです たかくなかったです
(げんき)
たかいです たかくありません たかかったです たかくありませんでした
もちろん、他のテキスト(通常)の導入の形も紹介はしていますけどね。
一つの課の構成を見ると、色々練習しなきゃいけないような記憶負担の重いものが1,2こ
それ以外はさらっと説明して、さらっとやってしまえば良いようなもの
というようなバランスで文型表現が配置されているように思いました。
ただ、わたしにはシステマチックとは思えない部分が結構あるんですよね~・・・
![むっ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/146.gif)
たとえば、動詞の活用
もちろん最初は丁寧形(ます形)です。
が、動詞が最初に導入される時点ですでに辞書形も提示されている。
「え!?今導入しなきゃいけないの
![叫び](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/254.gif)
と後ろの方を見ると第6課でて形を扱っていまして、
その動詞分類方法が1,2,3グループではなく、うverbs、るverbs、イレギュラーverbs
まあ、これなら別に辞書形教えてなくても分類だけ提示して
「どうしてそうなるかは、あとでわかるわよん♪」と言ってしまえるのですが、
じゃあ、いつ辞書形やればいいのだろう、とページをめくってみると、
あれま~
![ドクロ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/152.gif)
第8課でない形導入と同時に普通形(普通体)だわさ~
つまり、早々と辞書形を導入しておかないといけないわけですよ。
そのほか、カウンター(助数詞)でなぜこんな後ろの方で出すの?とか突っ込みたくなるところも多々あります。
結局、完璧なテキストなんて存在しないんですよね。
結局、教師がしっかり教材分析して、料理して授業進めなきゃいけないんですよね。
そういう意味で初心にかえることができた気がします。
もちろん授業をある程度イメージしながら教案作成しているので、
ここはテキストとは違う順番がいい、とか
第8課にあるけど、第2課の時点で紹介しちゃおう、とか
そういう工夫をすれば、スムーズに、学習者のニーズとレディネスと能力に沿った授業ができるんじゃなかろうか、多分。
・・・とまあ、言いたい放題批判めいたことを書いてきましたが、もちろん『げんき』にもいいなと思うところはあるんですよ!
①イラストレーションがかわいい
これ、大事です。
学習者のモチベーションにもかかわるしね。
古臭いイラストのテキストなんて、使いたくないじゃないですか?
②英語の説明がある
これは学習者にとってだけではなく、海外で教えたり、欧米系の人にプライベートで教える場合は非常にありがたいです。
特に英語が苦手な方には良いと思いますよ。
いちいち考えなくてすみます。
が、わたしは一応自分がどう説明するか、想定しながら教案書いてます。
いくら英語の説明があっても、その文章の意味がわからないという疑問を持つ学習者もいるので。
③練習問題の中にタスクが織り込まれている
『みんなの日本語』だと実践的な練習が織り込まれておらず、副教材の活動集などを使ってタスク練習やロールプレイなどを進めているのが多いと思うのですが、
『げんき』には課の後ろの方になるとロールプレーやペアワークなどのタスクが練習問題に含まれているので、いちいち副教材から探す手間が省けます。
ま、教科書のタスク通りに進めるか否かは別として。
④漢字もテキストに収録されている
『げんき』は他の初級教材と比べるとやや高額なんです。
1冊3600円くらいします。
練習問題集とか絵カード集もあるので、一式そろえるとそれなりにかかりますね。
でも本冊の中に漢字のテキストも織り込まれているので、テキストで勉強した内容の漢字の練習もできるというのがいいな、と思いました。
ただし、この『げんき』、めちゃめちゃ重いです
![ショック!](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/143.gif)
みなさんはこの『げんき』をお使いになったことがありますか?
また、『げんき』をどう思いますか?
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