マザーウォーター(毒舌注意報) | ヒャクゴウ、地球を駆け抜ける

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午前と午後のレッスンの間にかなりの時間があったので、
今日は気分転換に、シネスイッチのレディースデー(¥900)を利用して
‘マザーウォーター’を見てきました。

$そこに日本語がある限り


‘かもめ食堂’‘めがね’、そして‘プール’と同じキャスト
もたいまさこ、小林聡美、市川実日子、加瀬亮・・・

でお送りする、京都が舞台の緩い癒し系ムービー

まあ、いろいろ言いたいことはあるので、
ここは箇条書きにして・・・

①お酒が飲みたくなった(笑)

小林聡美がウィスキーしか出さないバーを経営してるんですけどね、
そのほかにも、ベランダでおいしそうなワインを女二人で飲んでいたり
もたいまさこが一人の夕餉でビールを飲んでいたり

このキャストの映画は、妙にお酒とお料理にこだわっているようで
見ていると食欲、飲欲が湧いてくるのです。

家で一人でお酒を・・・という趣味のない私
しかし今宵は安いフランスの白ワインをこうてきて、すでに3,4杯め。

とはいってもあんまり酔っぱらってないから、このワイン、強くないのかな?

しか~し、ほろ酔い加減をいい訳に、言いたいことバンバン言いますんで
もし不快に思われたら、すみませんm(_ _ )m
$そこに日本語がある限り


②ちょっとヤラシイんでない?

ファンの方には申し訳ないんですがね・・・

こういう、ストーリーとか主題とかがなくて
豊かな自然の中、
普段は凝り固まっているけれど実は人生はもっとシンプルなのよ、的な示唆にあふれるメッセージで
見ているものの心のコリをもみほぐしてくれるような映画

すっかり日本映画の一つのジャンルとして確立してしまったようですね

‘かもめ食堂’はそれでもまだストーリー展開があって、映画としてもなかなかの作品だとは思うのですが、
‘めがね’を見たとき、私はちらりと危惧を覚えたんですよね。

この超癒し系路線(ヒャクゴウの造語です・・・)で
ストーリーのない映画に走ったら、この監督は落ちるな、と・・・

‘プール’の監督は違う方で、しかも私は見ていないので何とも言えません。

しかし、この‘マザーウォーター’は明らかにその路線で作った映画

数回それで成功したからと言って、同じうなものを何度も作るだなんて
ちょっといやらしいような気がしました

商業主義とか効率主義、成功、とかそういう世界とは無縁の世界を描いてるようで
結局味をしめたものだから、そのモチーフで刷り直しを作るだなんて・・・

ただ場所を変えただけ

言ってることはあんまり変わってない

もうちょっと変化を見せてくれたなら違う印象が持てたのに・・・

ちょっと哀しくなりました

90年代後半から再び日本映画も伸び始めてますが
ちょとちまちました題材の映画が多いよね
(出た!ヒャクゴウの辛口批判!!!)

③孤独・・・

この映画の意図だったのかどうかは分かりませんが、
登場人物の孤独を感じてしまったヒャクゴウ

それぞれカフェとバーを経営する小泉今日子と小林聡美は
たとえ一人でも自分のものがあるという自信があるのだけれど

江戸弁のもたいまさこが、部屋で一人晩御飯を取る姿が、すごくさびしかったんですけれども・・・

この映画に出てくる人は基本的に「ひとり」
その人たちが同じ町に住んでいて、
ゆっくりと糸を引かれるように集まって、仲間となるという流れなんですがね

それでも寂しそうだった・・・

なんか、自分の将来をみた?みたいな(爆)

④京都なのに・・・

このキャストによる緩い癒し系ムービーは、大抵「ここではない、どこか」が舞台になっています

ヘルシンキ、タイ、日本の南の島・・・
そして本作は京都の川沿いの小さな町が舞台になっています

でも全然京都の空気が感じられなかった

なんでだろう、と考えながら見ていて気付いたのは

言葉

主演の人とたちは流れ者、という設定らしく
みな標準語(東京弁)をしゃべってます

京都弁はごく一瞬、八百屋のおかみさんがしゃべるだけ

「京都が舞台の」と標榜している割には京都を感じさせない映画だった

違う場所に行って、「ああ違う場所にいるな」という旅情を感じさせるものとして
言葉って大事だと思うんですよね

私なんか、なまじ海外よりも大阪行った時の方が「外国に来ちゃった???」って思うもの
それはやっぱり関西弁のもつ力なんですよね~

そういうリアリティがないのも、癒し系の特徴なのかしら?

それは、なんだかお手軽なインスタントラーメンみたい・・・
(一言、多いんだよ、ヒャクゴウ!パンチ!てへ)


⑤お詫びのしるしに・・・

なんか、お酒の力を借りて?言いたい放題言ってますよね

ファンの方、これから見ようと思っていて楽しみにしていらっしゃる方、
本当にごめんなさいm(_ _ )m


でもね、私としては映画を愛する者として
日本映画にもっと頑張ってもらいたいんだよね
これがヒットしたから、似たようなものをって、なんかそれ商業主義じゃん
そういうことやっていたら発展しませんよ
守りに入って形骸化したものほど悲しいものはないじゃないですか~~~~


まあ、そういう気持ちなんです
わかってやっていただけると嬉しいです

というわけで、最後はお詫びのしるしに私自身の馬鹿話を・・・

この映画には昔ながらの銭湯が出てくるんですが
古いマッサージ機を見ていて思い出してしまった

もう10年以上も前の話

我が家は長いこと転勤で札幌に住んでいたのですが
ある年の年末年始のお休みを利用して帰省していたのです

近所に昔ながらの銭湯があって、入りに行ったのですが
なんとのぼせてしまって

あの昔の形のマッサージ機で休んでいたヒャクゴウ、
体に異変を感じて

「ああ、すみません~お水をくださ~~~~~」

と崩れ落ちた(馬鹿)

内ぶろの感覚で長風呂してはいけないということを知らなかったんですね

番台のおばちゃんだけではなく、
地元のお客さんにも抱えられて横になったヒャクゴウ

赤の他人なのに、帰る時に

「入りすぎたらだめだよ。ちょっと休めば楽になるね」
と笑顔を見せて安心させてくれた地元のお母さん方・・・

うう、人情を感じました

東京の人は冷たいって言うけれど
そう捨てたもんじゃないぜ!と思ったのでした

ていうか、お前が愚かなのじゃ、ヒャクゴウ
ゴーン


いつも応援ありがとうございます
皆様の人情を感じております

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