第1回勉強会 ご報告 | ヒャクゴウ、地球を駆け抜ける

ヒャクゴウ、地球を駆け抜ける

思いっきりやりたいことを、真剣勝負でやります。そんなヒャクゴウの日々の記録とたわごと

突如秋もみじがやってきたって感じですね。
昨日は寒いくらいでした。
私は赤いコーデュロイのJKをひっぱり出して着てました。
それでも2,3日前の猛暑の感覚を引きずっている人もいて、
シースルー素材一枚とか、半そでの人もいて、
この時期特有のちぐはぐな町の風景が見られました。

急激な気温の変化。
風邪には気をつけましょう病院

ところで、昨日は新宿のCafe Comme caにて、
記念すべき第1回目の勉強会が行われました。


一時は参加者が集まらず、
共同主催のSさんと「2人でも頑張りましょうね!」と手を握り合ったくらいでしたが
幸いなことに4名の方が名乗りを上げて、合計6名という順調な滑り出しとなったのでした^^

テーマは「中級読解授業における教師の発問」

最初はためらいを覚えられた方もいらしたようですが、
授業経験がなくても、ご自身の国語の読解の授業の経験があれば何らかの意見はあるはず。

なぜこのテーマなのかといいますと、
今回リーダーになっていただいたSさんは、
現在大学院で読解授業での教師の発問について研究されています。

Sさんがおっしゃるには、

・単調な質問のやり取りになりがちな読解授業の改善を通して、教師の成長を図りたい
・初級から中級に上がった学生の、その後の日本語能力進歩の明暗を分けるのが、読解の授業だと考えられる
・教師は常に学習者の自立を促すべきであり、読解においても学習者自身が自問自答ができるように育成する授業を行うべきである
・以上のことから、読解授業での教師の発問は、学習者にとってロールモデルとなる


ということでした。

はっきり言って読解授業は学生だけではなく、教師にとっても敬遠したい科目
だって、テキストのほとんどが文法や語彙志向で
興味を持って取り組めるような教材じゃないんですもの!
(言っちゃった叫び

さて、勉強会の流れは・・・

まず自己紹介。
初対面の方もいらしたし^^

そして実際にどんな読解の授業をしているかを話したり、
Sさんと同級生の方が持ってきてくださったテキストを見せていただいたりしました。

それからお仕事のあと、駆けつけてくださったゆりおさんが合流
いよいよワークショップの始まり。
Sさんが用意してくださった「アニメーションと私」という手塚治虫のエッセイ(先程のテキストに入ってます)を教材として、ペアで質問を作るというもの。

各ペアごとにレベルを設定

①初級が終わったばかりで、1から10まで説明しなければならないレベルのクラス対象
②中級の半ばで、能力試験2級程度の文法的な説明が必要なクラス対象
③中上級レベルのクラス対象


わたしはゆりおさんとペアを組み、③を担当しました。

それぞれがどんな発問を作成したかは、長くなるので割愛
これは出席した人だけのお楽しみキスマークむふ

今回私にとって新たな学びとなったのは、
文型などの表現から、なぜ筆者はこの表現を用いたのか、という質問をして
筆者の心情を理解させることの大切さです。
そういえばあんまりやってなかったな、私。

たとえば
「わたしは、おもしろくてたまらなかった。」
という文があったら
どうして「とてもおもしろかった」という表現ではいけないのか、を問うことで
「~てたまらない」(2級文法)の本当の意味や筆者の気持ちを把握させる質問をする必要があるということです。


また読解というのは読み手の価値観というのにも左右されます。
ある意味答えがないような部分でも
教師が答えを一つに設定してしまい、学習者に言わせたいことを質問し、
その通りでなければ間違いにしてしまうというきらいもあります。

センスではなく、根拠を大事にした発問をするべきですね。

また、私は授業で読解に限りませんが
これまた単調になりがちな文型の時間にも
学習者自身のことが表現できるように工夫してます。
そこには内容的な正解はありませんからね
(文法などの表現は直しますが)

いやはや、あっという間の2時間でした。
6名それぞれがいろいろな考えや経験を語り合うという、非常に有意義な時間でした。
学びも多く、実り多き勉強会となりました。

そして、そのあとはお楽しみの飲み会へ。
同じビル内にあった居酒屋へGO!

いやはや、この飲み会、私が今まで参加した飲み会の中で、ベスト3に入るほど面白かった
きみえさんのパワー、炸裂爆弾してました(爆)


$そこに日本語がある限り

ていうか、これが楽しみで勉強会やってる?

あれ?もう一人分のビールが足りない。。。

ちなみに左端の枝豆はきみえさんです。
もう、おちゃめなんだからんべーっだ!

飲み会でも笑いつつも深い話をして、癒されてました。
オフ会とはまた違って、少人数なのでそれぞれの方とじっくりお話ができるのがいいですね。

本当にこのブログを始めてよかったな~と、ヒャクゴウは改めて思うのでした

第2回も年内に開催したいと思ってます。
そこで、みなさんから今後の勉強会のテーマを募集したいと思います。
どんな内容でもかまいません。内容をこちらでアレンジすることもできます。
ぜひご提案くださいm(_ _ )m


今回もお願いたします
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