西川美和監督の映画 | ヒャクゴウ、地球を駆け抜ける

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私は映画が大好きなので、
国籍を問わず、自分のアンテナにビビビと引っかかった映画を見ます。

学生の頃なんて、タルコフスキー(露)特集のために、
渋谷のイメージフォーラムへ毎週通ってたほどです得意げ
(自慢にならない自慢)

そして、このカテゴリーでは日本映画に絞って、
授業で見せたいもの
あるいは外国の方にお勧めしたい日本映画をご紹介したいと思います。

本日のお勧めは、現在の日本映画界の中でも
私は実力一番と言っても過言ではない若手・西川美和監督の作品です。

彼女は20代後半にして、かなり完成度の高い映画を作っています。

一見地味な題材ですが、見てみると脚本がしっかりしているので
物語の世界にぐんぐん引き込まれてしまいます。

まずは2009年度のロングランヒット、‘ディアドクター’
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無医村の村で、神とも慕われる医師が
ある日突然失踪した。

そこから物語は始まります。

命って何なのか
生きることの選択って何なのか
医師って何なのか

決して説教くさくはないのですが
そういうことを問うているように思えました。

で、最後にはユーモアもあるので、暗くならないのも
この監督の実力のなせる技。

そして、役者がうまいです。
こういうのは役者の演技力も伴わないと、
いい作品にはならないものです。

これは大人が多い、上級クラスで見せたいですね。


そして、西川監督の長編デビュー作‘蛇イチゴ’
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一見どこにでもいそうな家族。
実は、そこには大きな秘密があって、
ひょんなことからすべてが露見。
と同時に、「本音と建前」で生きてきた一家の「本音」が爆発。
家族崩壊の危機。
それを救ったのは、あくどいことばかりしてきた放蕩息子だった!?
(この!?がポイント)

これも最初は地味なんですが、
だんだん面白くなってきます。
家族の悲喜劇とでもいったらよいのでしょうか。
程よく毒のあるユーモアも含まれていて、
当時20代後半だった監督の才能の素晴らしさに驚かされます。


もうひとつ、オダギリ・ジョーが主演している‘ゆれる’もあるのですが、
これはまだ見ていないので、見たら、また記事にします^^

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