12月23日、第644回目の火曜日行動です。今年最後になります。
今日のレポーターは、ハルモ二(春母)会の横道さんと井上さんです。
☆長崎さん
小春日和の中、年末最後の火曜日行動を始めていきます。
全国に先駆けて朝鮮学校へ補助金を出し、国が朝鮮学校を各種学校として認めるなという通達を出しても補助金を出してきたのが、かつての大阪でした。全国の自治体でも様々な形で支給されて来ました。
それは在日の方々が声を上げ続けて闘い取って来た、そしてそれに応える日本人の運動があった、そして美濃部都政が朝鮮大学を認可したようにかつての革新自治体がそれを叶えて来たからです。
それが大きく崩れたのは、大阪維新の誕生からです。朝鮮学校への補助金を打ち切り、高校無償化制度が朝鮮学校だけを除外し、親が税金を払い義務を果たしているにもかかわらず子どもたちには何の権利もないという差別を生み出す制度になってしまいました。
補助金が打ち切られて15年、当時赤ちゃんだった子は中級学校生になり、私たちの仲間の中でも天国に行かれた方が何人もいます。でも片方で、諦めない闘いを続ける人たちが今日も声を上げています。
☆館山さん
自分のことを語ってはいけませんが、火曜日行動14年目に入りました。
私が今ここで皆さんと一緒に確かめることができるのは、いつでしたか冬の寒い時に高級学校の生徒たちが来て「百折不屈(ペッチョルプルグル)」と書いた横幕を持って来てくれて、「百折れても私たちは屈しないんだ」、これが火曜日行動の私たちを貫いている精神であると教えられました。
この闘いは、不届きな者たちがいる限り続けなければいけない長い闘いになると思います。
まさに岩を貫くような意志で毎週毎週続けている、私たちのこの意志こそが勝利へつなげていくものだと感じます。
この1年間、様々な事情をかかえながらここに来られた皆さん、あたたかく力強いメッセージを語ってくれたオモニたち、或いは若い人たちの勇気に私は感謝申し上げます。
来年も私たちの不屈の意志を貫いて勝利まで参りたいと思います。
皆さん、この1年間本当にお疲れ様でした。
参加者の皆さん!
金さんが今日もマイクを持たれました!
☆金 さん
13日、長生炭鉱の水非常を歴史を刻む会のつどいに参加させてもらった感想をもって私の決意を伝えます。
戦前、国策で海底で石炭を掘るという危険な作業をさせられた人々が亡くなり、今も海に骨が埋まったままです。
山口県の志ある方々が遺骨を掘り起こし遺族のもとに返すという運動をずっとやって来られました。山口県は、岸信介や安倍晋三に象徴される保守軍国主義の牙城です。そこで運動をするのは大きな困難があったと思います。
慰霊碑を建てるための土地を確保するのに2700万円の寄付を主に山口県の市民から集めたという話を聞いてびっくりしました。
若い人たちに声をかけると、反応がとても強かったとのこと。
知らないことを教えることで若い人たちの意識がどんどん変わっていくのを目の当たりにされたそうです。
私たちの関係する運動の中で、“人が集まらない、若い人がなかなか来ない”と言われますが、扉を叩き相手が気づくような運動を続けていかなくてはいけない。
私たちが努力し、知識を得、相手と同じ目線で表現力を磨いて伝えていくという作業が益々必要になるということを感動と共に痛感しました。
茨木のり子さんの真似ではないですが、人が集まらないのを環境のせいにするな、すべて自分の不甲斐なさのせい、そんな気持ちを持ちながら来年も闘っていきたいと思います。希望を持ってがんばっていきましょう。
参加者の皆さんです。
☆中橋さん
12月のはじめに、南大阪初級学校と近隣の公立学校との交流がありました。公立学校には民族学級があり、民族学級の発表会に朝鮮学校の子どもたちに参加してもらう形で行いました。民族学級からは民族楽器の、朝鮮学校の子どもたちからは歌の発表がありました。お互いに尊敬の気持ちが生まれていたように思います。今後も別の学校の交流が続いていきます。
つながり、協力、お互いを理解し合うという取り組みが続いていってほしいです。大阪府庁の方でもぜひ朝鮮学校に来ていただき、”多文化共生の大阪府”としてがんばってほしいと思います。

火曜バンドは不滅です!!
『故郷の春』などの朝鮮の歌や、差別と闘う中から生まれた歌『差別裁判打ち砕こう』などが演奏されました。
☆崔 さん
戦争を止めるのが緊喫の課題です。日本の首相は“台湾有事は存立危機である”と、中国の内政問題に干渉して武力で介入していくと公然と発言しました。
問題は、その発言に対する反応です。このような動きに抗していくという動きが全くない。「中国憎し、戦争やむなし」という方向に社会全体が突き進んでいます。
第一次世界大戦が終わってドイツが莫大な戦争責任を負い、どういう反応をしたのか。はじめは誠実に履行していこうとしていたが、その中で出て来たのがヒトラー。「優秀なドイツ民族が外国にこれだけコケにされて経済的に困窮させられて黙っているのか!ねじ伏せろ」
ドイツの全社会がそこにひた走った、ファシズムです。日本の今の状況、似ていませんか。
この流れを止めなかったら本当に戦争になります。
戦争に行くのはあなた方の子供や孫たちです。死ぬのは市民です。止めるためには、近隣諸国が理解し合い、関係を再構築することです。そのために朝鮮学校の問題は突破口になります。ここから始めましょう。
☆石田さん
今年の9月ごろからこの火曜日行動に参加しています。
火曜日行動と言えば、関西生コンや港合同の闘いも毎週火曜日1時から高麗橋の所で続けられています。大阪全労協やユニオンネットワークの仲間と共に運動を拡げ、来年も更に粘り強く闘っていきます。
古川さんが今年最後のアピールをされています。
☆古川さん
2025年ずっと言ってきたことですが、高市早苗首相の台湾有事の発言が拍車をかけました。中国人や朝鮮人を我々とは違う得体の知れない存在であるかのように考えて当たり前という風潮が強くなったことを肌で感じます。
なぜそうなって来たのか。それは行政が堂々と差別するからです。民族が違えば私たちと同じ人間と考えなくてもいい、私たちと同じ権利を与えなくてもいい、としています。
知事さん、副知事さん、多くの公務員の皆さん、こんなことでいいんですか。府民、市民のために仕事をしたと本当に言えますか。後悔なく人生を終えられますか。よく考えて下さい。
参加者の皆さん![]()
☆尹 さん
私事ですが、昨日、和歌山に行き高校の時の担任の先生に53年ぶりにお会いしてきました。その方は、和歌山の校長先生になり、教育委員会、教育長もされ、文科省にも行かれました。友人のおつれあいは和歌山の校長を長くされ校長会の会長もされ文科省から表彰もされました。
その方たちと朝鮮の問題を語りました。本当に知らないんです。日本史の先生でしたが私たちの朝鮮の歴史とは全く話が嚙み合いませんでした。彼らが悪いのではなく、日本の教科書からそのような記述を消し去っているからです。
火曜日行動のような運動を通して知らしめていくことが大事だと、つくづく思いました。
みんなで『声よ集まれ 歌となれ』を歌い、シュプレヒコールをおこないます。
☆シュプレヒコール
「子どもたちの学ぶ権利を保障せよ」
「行政が差別するな」
「朝鮮学校に補助金支給を復活せよ」
「朝鮮学校の子どもたちを差別するな」
「みんなの力で豊かな共生社会を作ろう」
最後のアピールは大村さんです。
☆大村さん
高校無償化の拡充政策が進められている中で、朝鮮学校がその中に全く入っていない。所得制限が撤廃されたり私立学校の額が引き上げられたり、他の外国人学校も拡充されていく中で朝鮮学校はゼロ円です。差別が益々拡大されていく状況を見過ごすことはできません。
先週、韓国から「仁川市民モイム」の方たちが12人も来られました。交流会で話した方は、ウリハッキョを知ったのは1年前で、それから映画を観たりして何とかしなくては、と仲間を増やしているということでした。
韓国でもこうやって少しずつ広がっていっている中で日本人はほとんど朝鮮学校のことを知らない、火曜日行動の果たす意味は大きいです。来年もがんばりましょう。
新年は1月6日に645回目の「火曜日行動」を行います。元気な姿でお会いしましょうね。お疲れ様でした![]()
故 朴リョンヒさん、安らかにお眠りください。



























































































































































