「そっか、じゃあ別れよう」


1人でいたい、という彼。

私とは申し訳なさで会ってると言った彼。


そんなに無理されることは、今私が望んでいることじゃない。


そう思い、気がついたら口から出ていました。

彼は…

少し考えたあと、

「うん…」と言いました。


やっときた食事に手をつけながら、


わぁ…

本当に私たち、別れちゃうんだ。


とりつく島もないもんな…


手を握って、彼を励ますなんて空気すら、与えてもらえなかった…


いろいろあったけど、10か月も持たなかなったんだな、私たち…


そもそも、彼の今の困り感は今始まった訳じゃなくて…


付き合った時にはもう始まっていたことで…


そもそも彼女を作る時期にしては、早かったんじゃないか…


いろんなことを考えながら、

お互い黙ってひたすら食べ物を口に押し込んだ。


味なんて、わからなかった。