パレスチナ自治区ガザでの紛争を巡り、国際刑事裁判所(ICC オランダ・ハーグ)検察局は20日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相らに戦争犯罪容疑で逮捕状を請求しました。

 

「どんな軍事目的があっても、意図的に民間人に死や飢餓を与える手段は犯罪行為だ」と、カリム・カーン主任検察官は20日の声明でイスラエルを強く批判されました。

 

 検察局によりますと、イスラエルが昨年10月以後、①ガザ封鎖で食料や水道、電気を途絶えさせた ②食料を求めて並ぶ市民や援助要員への攻撃――などの行為が「戦争犯罪」と「人道に対する犯罪」にあたる疑いがある。

 

生存者への聞き取りでや記録映像、衛星画像の証拠から「組織的に行われた」と指摘し、ネタニヤフ氏と、同様に逮捕状請求の対象となったヨアブ・ガラント国防省に「刑事責任を負うと信じられる合理的な根拠がある」と批判しています。

 

実際に逮捕状が出た場合、ネタニヤフ氏らがICC加盟国を訪問すれば逮捕される可能性があります。

 

 ICCは、越境攻撃を仕掛けたイスラム主義組織ハマスのヤヒヤ・シンワル指導者ら3人の逮捕状も請求しました。

 

ハマスに対しては市民虐殺の映像が多数残されており、訴追は時間の問題とされていました。一方で、西側諸国であるイスラエルの首相の訴追には、自衛権の主張もあり

、ハードルは高いとみられていました。

 

 カーン氏は声明で「国際人道法は、全ての個人に適用され、等しく適用されることを証明されなければならない」と訴えられています。

 

和平を求める欧州連合(EU)やフランス、南アフリカ、アラブ諸国などが「ICCは中立性を保った」と評価する声明を出しました。

 

< 米国が反発し「今起きていることはジェノサイド(大量虐殺)ではない」とし、ICCに対抗措置を検討すると言います。

 

ロシアのウクライナ侵略より酷いことをしているイスラエルを擁護するとは、二重基準がより一層際立ちますね!。>