中国のソーシャルメディア上で、人工知能(A I)で作成された「ロシア人女性」らが中国語を使って、中露友好のアピールやロシア製品を宣伝する動画が広範囲に拡散され、欧米メディアが取り上げています。

 

A I の学習機能で画像を合成するディープフェイクの技術が使われたとみられています。

 

 イギリスBBCによりますと、ウクライナの女子学生オルガさん(21)は昨年、ユーチューブチャンネル開設後まもなく、数千もの動画に出演する「ロシア人」と称する女性に、自分の顔が使われていることを発見しました。

 

オルガさんは中国語は出来ませんが、動画は中国語で「私たちは強い同盟国でなければならない」と訴えたものや、ロシア製品の宣伝もあったといいます。

 

 オルガさんの画像作成に使われたソフトを開発した企業は、BBCに対し、システムがハッキングされたと語ったといいます。

 

4900以上の動画がオルガさんの顔を使って生成されていたことも判明しました。

 

BBCは専門家の話として習近平国家主席とプーチン大統領の関係が深まる中、両国の友好を宣伝する中国側のプロパガンダに使われた可能性を指摘しています。

 

< ディープフェイクの技術がハッキングされたということは、この技術が既に世界中に拡散されているとも考えられ、今後は、あらゆるフェイク画像の拡散が懸念されますね。>