コロナ禍 初の学校訪問



息子が学校に行かなくなって

電話で担任と話したりはしていたが

話し合いの場が設けられたのはたしか

3学期の終わりだったと思う



息子が中学生になったのは

2020年4月

ちょうどコロナが日本に入って来たあたり



コロナ禍で入学式も簡易で、

授業参観などもなかったので

3学期の終わりに初めて学校の中に入った



ここで息子が何を考え、何を思い、

行くことをやめたのか

古びた校舎になんとなく胸が締め付けられた



他の学生さんたちがいわゆる「普通の学校生活」を送っているのを見ると、涙が出てきそうになり

目をしばたいて涙を止めた



なんであの子たちは学校に行けるのに

うちの子は行けないんだろう


あの子たちのお母さんはいいな

何も言わなくても学校行ってくれるの、いいな

楽しそうに部活とかしてて、いいな

たわいもない事で笑ってて、いいな


通された小さい部屋の中で

ずっとそんな事を考えていた



ほどなくして部屋に入ってきたのは学年主任だけだった

担任がいないことにホッとした



わたしはできるだけ平静を装い、

不登校の親の悲壮感を出さないように

「ちゃんとした親」として座っていた




ご家庭ではどんな様子ですか?

の問いに

本当のことを言うか迷った



だって本当のことは

部屋から出てきません

ご飯もリビングに食べに来ません

夜か昼かわからない生活をしています

お風呂にも何日も入っていないし、

ずっと人殺しのゲームをしています

だったからだ



それを言って

うわー、って思われるのがイヤだった

学校から見た息子の印象がそれで決まってしまうような気になった



なので

まぁ…部屋にいる事が多いです

あんまりわたしと会話しないので

よくわからなくて…


と濁して話した



学年主任は同世代の女性教師で、

実は息子さんも同い年だと話してくれた


だから母親としてのお母さんの気持ちも

わかるんです


と言って寄り添おうとしてくれた



そのことはとてもうれしかったし

学校にもこんな先生もいるんだな

と思った



でもやっぱり本当のことは言えなかった



帰り道、

息子のことを恥ずかしいと思っている自分を

サイテーだと思った

そして同時に、なんでこんな思いをしなきゃならないんだって思った

息子さえ学校に行ってくれたら、

こんな思いしなくて済んだのに、と



黒い、暗い気持ちが心に渦巻いていて

帰ってからわんわん泣いた



息子に聞こえないように

でも聞こえたら改心してくれるかもしれない

と嗚咽しながら思った




はぁ〜

重い…

思い出しても重いです


不登校になってから、よく泣いていましたが

この日は夕方だったこともあり

ものすごく落ち込みました


本文にも書いたとおり、

この頃の息子は

荒野行動というゲームにハマり

ひたすらスマホでゲームをしていました


ご飯よ、と声をかけても

スマホから目を離さず

何度も声をかけると

いらん!

と怒ってきます


ラップをして置いてあるご飯を夜中に食べて、

朝起きたらリビングに

食べた後の食器が置いてある、という日々でした


陽の光も浴びないで、一日中暗い部屋でスマホを食い入るように見ている息子の様子に

不気味ささえ感じていました


息子はどこかに出かける前にシャワーを浴びるタイプだったので、

学校に行かなくなってからは

シャワーを浴びることもなく、

ひどい時は10日くらいお風呂に入らないので

ケモノのにおいがしてました


次はそんな息子の「さなぎ」の状態のお話です