いよいよ今年も残すところあとわずかになりました。
ちょうど1年前の今頃は、年末年始にかけての季節行事がすべて「お受験」と結びついていて、取りこぼしがないかせっせとチェックしていたような記憶があります。
こうしてお受験年を終えようとしながら、私の心に強く強く残ったものは、やはり「家族の絆」でした。
前回の記事で書きましたが、私は完全にあがってしまった主人との面接で、合格は出来ないだろうと確信しました。
対照的に、主人は合格を確信していたようです。о(ж>▽<)y ☆
娘はあんなにきちんと面接で答えていたでしょう?立派だったよ。
私が「でも具体的に聞かれたあんなに親切な質問にあなたは答えられなかった!何とかかんとか答えていたけど、その声も大きくて早くって何を言ってるのかぜ~んぜんわからなったよ!!」と食らいつくと、
具体的に何が言えるかというのは、実はそんなに重要じゃないんだよ。
あのね、言葉じゃないんだよ。
家族っていうのは、その場にいて自然と雰囲気がでるものなんだよ。
お前は話していて、ちゃんと母親らしかったよ。
だ~か~ら~・・・
私が心配しているのは自分のことではないのにーーー
ヾ(。`Д´。)ノ
でも、主人も本当に頑張ったんですよね。一生懸命だからあんなに何度も打ち合わせをして、繰り返し確認して、さらには何のひねりも入れられなかった質問に、具体的に答えられなかった。(あれ、嫌味?)
だから責められない。
でも、合格できなかった。
きっとパパのせい。
絶対パパのせい。
頑張ったのに、二人とも上手にできたのに、パパが足引っ張った!
合格発表前日に、私が先輩ママから頂いたお電話で、しくしくと泣き出しているのを恐らく娘も、主人も、気づいていたようです。2階で話していましたが、普段、7時を過ぎると電話中でも何でも、「ご飯!ご飯!!」と平気で叫ぶ主人と娘が、黙ったまま・・・・
電話を終えて下に降りると、8時半を過ぎていました。
それから食事の準備をして食卓に着いたとき、ふと主人を見ると、神妙な顔をして、そして、目が潤んでいたのです。
ああ、やっぱりダメなのだ。
矛盾していますが、主人には合格を確信していて欲しかった・・・・
わが家は結局、第一志望の私立一校のみの受験でした。これでだめなら、お受験は終わりです。
ますます私は気持ちの持って行き場がなく、重い重い時間を過ごしました。
翌日、主人は、私と娘が起きる前に、一人で身支度を整え、いつもよりずっと早く、出社してしまいました。
私は主人が起きてごそごぞしているのに気がついていましたけど、黙って眠ったふりをしていたのですよね。
まぁ、ふて寝とも言いますが。
ずるいなぁ。逃避みたいにしちゃって。
そんなことを思った私でした。
娘が一人で下に降りていったので、私もしばらくして降りると、娘が泣いていました。
パパが・・・行っちゃった。ご飯、一緒に食べたかったのに。いつも一緒に食べるのに。
そう言って泣いていたのです。
でも、○○小学校に行きたかったでしょう?パパのせいで行けなくなったのよ。(←ひどい^^;)と言うと、
行けなくてももういい!パパが大好きだから。
もういいの。そのことはもう、いいの!
もう、パパにそのこと言わないで!!
娘はそう言いました。
その時、私は本当に本当に、目が覚めたのです。
娘が実は受験自体にそれほどの価値を見いだしていなかったからなのか、それほどわかっていなかったからなのか、そうは思えないけれど、それほど志望校に行きたいと思っていなかったのか、わかりません。
でも、家族のひとりの失敗で困ったことになっても、なお、大好きだと言える、そのことに私は本当に家族のありがたさを感じました。
そして、私もしばらくして娘に言いました。
あのね、たとえ○○小学校に行けなくなったとしても、あなたがママの子で嬉しいよ。
私はこう言えたことに満足して、娘もさぞ喜んでくれただろう、と顔をふと見ましたら、
なんと言いますか、
笑おうとした瞬間と、泣こうとした瞬間が一緒になってうなずく、世にも奇妙な娘の顔を見て、吹き出してしまいました。
え~?感動して泣くところなのに、そんな顔しちゃだめだよー。と私が笑いますと、恥ずかしかったんだもん!!!と娘が照れ笑いしながら言いました。
私の心に残ったものは、これがすべてです。
もう、結果はよしとしよう!そう思えた瞬間です。合格しても、合格しなくても、何も変わらない。ただ、大好きな家族がお互いのそばにいるだけなんだ。そう思えました。
合格発表当日、私はのんびり確認しよう、と決めました。
そして、電話で報告することもなく、主人が帰宅したら、日常の報告のように、結果を伝えよう、と思いました。
結論から言いますと、結果を私自身が知る前に、主人が電話で私に知らせてきました。
いろいろな他の用事を伝え、
それからねぇ、○○(娘の名前)のことなんだけど・・・
簡単な報告を受け、うん、わかった。じゃあ娘にも伝えておくね。と、終わりました。
その日の夜、入浴の準備を整え、2階から1階に降りる階段の途中で、主人と娘が話す静かな、静かな声が聞こえてきました。
○○小学校、受かって嬉しいか?
うん。
そうか。よかったなぁ・・・
よく頑張ったなぁ・・・
うん。
私は階段の途中で涙がこぼれそうになりましたが、ぐいっと上を向き、「さ、お風呂に入ってよ-」と何気ない声で言いました。
こんな風に、わが家では、合格を知り、バンザイをするわけでも、泣いて抱き合うわけでもなく、淡々と時間が流れていきました。合格は嬉しかったと思います。でも、それよりも、もっともっと永久に大切なものを見つけてしまったことがその時は大きすぎたのです。
数日後、先輩ママにお電話でご挨拶とご報告をしました。
小学校に合格したからって、ダメになる子供も多いのよ。社会に出て、いかに生ぬるい世界で鍛えられずに育ってきたかを知って驚くのだから。
思いがけず、厳しいお言葉が続きました。でも私は、とてもよくお話していることがわかりました。
なぜなら、ずっとその先輩と一緒に、その点について不安を持っていた私はお話をさせていただいていたのだから。そしてそのことは、しっかりと心に刻んで小学校生活をスタートさせよう、と思っていたのだから。
一気に話したあと、先輩ママは、ふっと笑ったような息をもらして、
でも、まぁ、しっかりしているあなたなら大丈夫ね。
・・・おめでとうございます。よくあの難関を制したわね。
そう言って下さいました。本当に、心の底から嬉しいと思い、ありがとうございます。と、本当に心を込めて言うことが出来ました。
そして、涙が次から次へと溢れてきて、電話を終えた後もしばらく一人で泣きました。
ああ、長かったお受験ママが、終わったんだ。
そう思った瞬間だったのです。
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