憲法の出題については旧司の時代から一度出題されたテーマは5年以上は出ない傾向がある。
過去の新司で、まだメインで問われていないのは13、14、22、26条、19条。
旧司からのサイクルでそろそろ危ないのはプライバシー(13条)、22条、取材の自由、平等、政教分離原則。
19条はなかなか出しにくいのではないか、旧司でも私人間で問われた平成20くらいしか出題がない。
ズバリ予想は
◎犯罪者のプライバシー(旧司平16)
○経済的自由(旧司平22)
▲政教分離
△平等
△取材の自由(旧司平21)
◎については、旧司平16から出題なくそろそろいい時期、仙台市で性犯罪者にGPSをつける条例ができるという話があり素材になりうる。プライバシーの問題は住基ネットの高裁違憲判決が最も参考になると思います。情報毎(住所、氏名、犯罪歴等)にしっかり要保護性を論じることが重要だと思います。
○経済的自由は当然あやしい。
政教分離(砂川市判例)、平等(国籍法)は近時違憲判決があるので当然注意。
要注意の旧司過去問
・平22、21、19、16の第一問は練り直しがあり得る。
・昭和59-1(統治分野の公金支出、司法権の範囲に注意)。
・平10-1(目的手段審査の中で政教分離が問題になるパターン)
・平12-1(22か23か26か人権の認定が重要なパターン)
統治も1論点は必ずでるはず。委任立法、措置法、公の支配(公金支出)、租税法律主義等、最近の問題は設問1と2で全く違うテーマになっているのでこれらが何らかの形で問われても全く不思議ではないからノーマークは危険。
さすがに解散や条約、内閣の法律案提出権、裁判所の規則制定権みたいな国家機関相互の問題に終始する論点はでないと思うが。
いずれにしろ複数のテーマの複合問題で忙しい問題になるでしょう…