■前書き
楽しい会話はもっぱら飲食関連か
共感出来る友人がその場にいなくても堂々と披露出来る自分だけの偏った趣味の話。(※)
で、子供がいる人は育児の話。
そして楽しくないけどついついしてしまうのが、ローン、老後、そして健康の話。
そう、それが40代前後、ナウく言うとアラフォーなのです。
(※)
で、アラフォーの趣味はインドア派・アウトドア派と多岐に亘りますが、他人には全く理解されないか、時間か金がかかる系のものへと変遷する時期でもあります。で、情熱×要した時間=面白い話の公式にあてはまる様子も重ねた齢ならでは、という感じがします。
(※)
んなことあるかい!
と20代後半~30代前半くらいのあたしはまだ見ぬ自身の未来に対する恐れと「そんなもんだよ、人生なんて」のセリフに対する強い疑念から、特に老後と健康の話題で盛り上がる自分を想像することすら拒みつつ、恋愛とみんなが知っているニュースの話に興じたものでした。
しかし、気が付けばまんまとそんな39歳になりました。
偏った趣味の話でニコ生までやっています。
得意分野の飲食関連で素敵な店に行っても「~が痛い」「~が不安」が口癖です。
で、独身ですが周りに子供が多いので育児の話も楽しくする次第です。
若い皆さんは信じられないかもしれませんが、アラフォーないしアラフォーを過ぎた皆さんは大きくうなづいていることでしょう。
周囲の人々の、病気や胃カメラ経験人数の増加、
そして細く柔らかくなる頻度が日に日に増しているトイレのあいつに不安と好奇心を駆り立てられたあたしは京都には行かず
そうだ、カメラ飲もう
を選択したのでした。
特に検査で何かが見つかったとか再検査とかそういうんじゃないんです。
みんなに聞かれましたけどね、再検査?って。
ただ、この心持ちで受けると割とリラックス出来たのも事実です。
教訓:婦人科健診のごついやつ、MRI、宿泊人間ドック、そんでカメラ等々のゴージャス検査は健康な(自覚症状のない)うちに受けておくのいいかもね。
MRIと宿泊のドックは未経験。
■リサーチから予約まで
とにかく
苦しくない 内視鏡
痛くない 腸カメラ
これらの単語をGoogleの小窓に入力して真剣に検索しました。
幸い切羽詰っていない(つもりでいます)ので最小限の苦痛で済ませたい・・・という気持ちは見方によっちゃ非常にさもしいですね。
これ以上ない真剣味で体験記を読み漁り、
時には細く柔らかいトイレのあいつが意外と大した症状ではないことが多いことに安心したかと思ったら、細く柔らかいトイレのあいつからわかる最悪の症状に青ざめたりもしながら、
やっぱり体験記を読み漁りました。
そうですね、体験記を読み漁るしかしませんでした。
みんなが苦しくないってなら苦しくない、と判断出来る自分の身体能力的な特徴の平凡さをこれほどまでに嬉しく頼もしく思ったことはありません。
そして苦しいと言っている人が最少でかつ自宅からのアクセスが良い・・・
~~「かつ」って言ったり書いたり聞いたり読んだりすると
数学の文章問題を思い出しますね~~っていうのは良いとして
そんな条件を満たす、記念すべきマイファーストカメラの場所は
痛くないカメラ界のプリンス
「とよしま内視鏡クリニック」
に決まったのでした。
だって見てよ、アドレスが"ichou"だよ?
なんだか安心して任せられそうです。
胃カメラと腸カメラを同タイミングで検査出来るとの触れ込みが、あたしの心を良い方に揺さぶりまくった結果でもあります。
トイレのあいつに不具合を感じていたので腸カメラだけでも良いかなと思っていたのですが、どうせならと胃カメラも受診することにしました。やはり人間はどこまでの強欲な生き物であるということを実感した瞬間でもあります。
検索から判断までに1-2日を要しましたが、結局ごく初期の頃に見つかったこの医院に決定したことを考えると胃腸カメラの検査医院は第一印象で決めて良さそうです。
初回は簡単な問診(今改めてサイトを見たら医院長が問診してくれたみたいです)と、念のための血液検査、それに検査前々日からの注意点と当日に飲むべき下剤を渡されました。
胃カメラは検査当日の食事を抜くだけで済むみたいですが、腸カメラは腸を空っぽにすべく、前々日から準備が必要とのことです。
そんなこんなで医院内をグルグル移動する間、
「本当に痛くないですか?」
と何度も同じ質問をするあたし。
「麻酔が効きにくい方もいますが大抵の方は気が付いたら終わっていたとおっしゃいますよ」と型通りの返答を返す看護婦さんや先生たち。
ほとんど同じ答え方がマニュアルに書いてあるんじゃないか?の疑念を生み、麻酔が効きにくい人になったらどうするんだ、と不安を煽るだけの質問を何故か繰り返すのでした。
喉のポリープをとった時に全身麻酔があっという間に効いたという、聞かれもしない体験談を話したりもしてなんとか安心な回答を得ようとしました(当然「それなら多分平気ですよ」と言われました)。
結果、あたしはもしかしたら比較的麻酔の効きにくい人だったのですが・・・そちらは後編の記事で詳しく。
さらにこのしつこいくらいの質問に加え、後半には
「移動中にトイレに行きたくなったらどうするんですか?」
の質問も加わりました。
渡された下剤は当日集合の6時間前から2時間かけて飲み干すとのこと。
13:45集合の私は念のため7:30から2時間かけて飲む、と。
この下剤強力なんでしょ?
アクセスしやすいとは言え、うちから医院まで30分ほどかかりまっせ?
しかもあたし結構快便気味でっせ?
と、普段ほとんど機能していない脳みそがこんな時にだけフル回転です。
しかも看護婦さんの返答が
「うーん、トイレ行きたくなったら途中で降りればいいじゃない」
と、マニュアルっぽくない生々しい感じ。
そうだけどさ・・・・とこの心配も結局杞憂に終わったのでそれも後編で。
承諾書にサインもするのですが、検査が8月2日だったので1か月以上前に問診や説明を受けていたことになります。
さすが人気医院、予約も時間がかかるのか?と思った方、ご安心ください。
あたしは
・胃カメラ腸カメラの同時受診を希望していたこと
・検査前後に比較的余裕なスケジュールだったのが6月後半と8月頭だけだったこと
が影響しています。
胃カメラのみでしたら(当日食事をとっていなければ)即日~1週間くらい
腸カメラも3日後~1週間くらいで予約が取れます。
それが同時となると早くて7月15日くらい、と言われたのでこういうスケジュールになりました。
比較的余裕なスケジュールに関しては
ポリープを除去した場合1週間は体力を使う仕事や会食は避けてください
との注意事項があったためです。
検査を終えた今思うのが、検査で一番面倒なのがこのスケジュール調整です。
だから後回しにしちゃうのよね、大人は。
1週間前後も安静でお酒飲まないとか結構厳しいよね。
血液検査で異常が出たら翌日に電話をいただけるとのことでしたが、
電話がなかったので異常もなかったのでしょう。
この日から検査当日までのあたしは
「あのねー、こんどねー、胃カメラと腸カメラの検査するんだー」
と時には不安そうに、時には嬉しそうに友人に話しまくったのでした。
「あのなー、僕なー、これからおつかいいくねん、ひとりで」
と道行く人(多くの場合は変装した日テレスタッフ)に話しかける、はじめてのおつかいの2-3歳児とちょうど同じレベルの39歳です。
教訓:見えないものに対する不安はすごい
これくらいは一気に書く予定だったのですが、検査終わりが17:00。
検査終わり直後は成城の街を散歩したり、電車で普通に帰ってくる余裕もあったのですが
1930すぎくらいから麻酔の影響か急にまた怠くなり、20:30くらいから朝まで気絶したように寝ていました。
だって20:26にLINEに答えてるのに20:28の返信には反応していないもん。
検査前々日から検査当日までの経緯は中編・後編に書きます。
twitter:@piropiroyo