帆布はバッグ作りなどによく使われる丈夫な素材です。

しかし、厚みのある生地ならではの扱いの難しさがあるのでキレイに仕上げるためのコツをご紹介します。

主に木綿糸を平織りにした厚手の布のことでもともとは帆船の帆に使われていました。

耐久性に優れ使いこむほどに味わいの出る生地でカジュアルなアイテムを作るのにぴったりです！

私も帆布でミニ財布を作りました。

加工方法には防水のため蝋をしみ込ませたパラフィン加工、ヴィンテージのような使い込んだ風合いに仕上げるバイウォッシュ加工などがあり、色柄も豊富です。

厚みは号数で表し、数字が小さくなるほど厚くなります。

一番薄手は１１号で家庭用ミシンでも縫えます。

８号くらいまでが家庭用ミシンで縫えるギリギリの厚みになります。

何枚も重なるところは慎重に縫ったほうが良いでしょう。

１１号帆布は針は１４番、糸は６０〜３０番手

８号帆布は針は１６番、糸は３０番くらいです。

布目を整える時は中温アイロンで。水通しはしません。

折りじわがアイロンでは取りにくい場合があるので巻いた状態で保管しましょう。

少しの汚れなら消しゴムで落とすか中世洗剤をつけブラシを当てて水で流します。

薄手の帆布ならアイロンでも折れますが、厚手であったり、パラフィン加工がされている場合はアイロンではなくへらを使います。

折り位置にヘラで筋をつけ、しごいて安定させたり縫い代を割る時もへらが使えます。

印をつける場合、目打ちを布目に沿ってなぞる方法でもラインを引くことができます。

また木づちは帆布の重なり部分を叩き、厚みを軽減させたりするのに使えます。

１１号帆布や柔らかいバイウォッシュ帆布であれば針が通りますが、パラフィン加工帆布や厚い帆布は針が通りにくいので、仮止めにはまち針よりクリップがおすすめ。

ミシン目はあまり細かくしすぎないように、１cmに３針くらいが良いでしょう。

家庭用ミシンで厚い帆布を縫うと針が折れやすいので、ゆっくり縫い進めましょう。

まっすぐ縫っているはずなのにステッチが曲がってしまう・・・

それは布の横地の目（耳に垂直方向）に沿ってステッチをかけていませんか？

横地の畝をステッチがまたぐ時にガタッと曲がって見えてしまいます。

目立つステッチ部は縦地（耳に平行方向）にくるように裁断すると綺麗に見えるのでぜひ試してみてくださいね。

いかがでしたか？

今やミシンを使ったハンドメイドでも定番とも言えるメジャーな素材、帆布。

厚みや加工方法のゆえに道具や作り方を少し変えると仕上がりが変わります。

素敵な作品作りの参考になれば嬉しいです

もっと詳しく知りたい！

お問い合わせ、ご相談はこちらから⇩

帆布の縫い方