キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』 -45ページ目

キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

企業や社会が求める『What's人財』をテーマに、キャリアコンサルタント福井祐平の視点で書いています。


2014年3月に卒業した大学生の就職率は94.4%で、前年より0.5ポイント上回りました。



過去最低の2011年度から3年連続で上昇しております。文部科学省は、「景気動向に改善がみられ、企業の採用意欲が高まっている結果」と分析しています。



就職率が向上した背景として、景気回復による企業の採用人数増と、学生が中小企業にも目を向けて就職活動をしています。



大手企業は、以前として厳選採用の傾向を強めており、またブラック企業への不安から慎重な職探しが広がっています。結果として、民間企業の調査で「就職先に満足」と8割の学生が答えました。



就職率増加に伴い、新卒学生の争奪戦が激しくなっています。流通、外食業界は採用人数に満たなかった企業も多く、募集が中々集まらない建設業も女性の採用数を増やしています。



企業は採用人数を達成させるために、就職イベントへの参加回数を増やしたり、内定を出す時期を以前より早めたり、内定者のフォロー活動をより注力して行っています。



内定者の離脱を防ぐために、内定者専用のSNSシステムを提供している会社もあります。

【内定者専用SNSツール提供会社】
株式会社プロシーズ
株式会社ガイアックス など



その他の内定者のフォロー手段としては、内定者を対象とした研修やグループワークをおこなったり、先輩社員との懇親会を行ったり、会社の見学会を行ったりしています。



私は、2007年卒で今の会社に入社しました。2007年度は、団塊世代の退職者が多く出る時期で就職率も高く、学生側が有利と言われていました。




毎年新入社員のタイプをたとえ言葉で発表している公益財団法人日本生産性本部の2007年度卒の特徴は「デイトレーダー型」です。細かい損得勘定ですぐ会社を乗り換える傾向を表した言葉だそうです。



私自身、学生時代は何社か内定を頂いており、入社前から外部研修会社の研修プログラムを無料で受講したり、高級レストランで懇親会をしたり、1つ上の先輩社員の研修を見学したり、入社前にアルバイトで働かないかと打診された会社もありました。



私が今の会社を選択した理由は、一番やりたいと思える事業を行っていたからです。内定者フォローは、私にとってはあまり判断材料とはなりませんでした。



企業の中には、正社員採用は新卒しか対象としていない企業もあります。今年しか新卒採用しない優良な中小企業もあります。



既卒から3年以内であれば、新卒社員として採用する企業もあります。



採用市場と企業の選考基準を理解して就職活動することをお勧めします。

今日の記事が少しでも参考になりましたら、人気ブログランキングの応援クリックをお願いできると幸いです。



福井祐平