人財に学ぶ 藤田田 | キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

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企業や社会が求める『What's人財』をテーマに、キャリアコンサルタント福井祐平の視点で書いています。


藤田田(ふじた でん 1926~2004)さんは、実業家で日本マクドナルドや日本トイザらスの創業者です。



藤田田さんは、東京大学法学部へ入学します。東京大学在学中に通訳のアルバイトでユダヤ人米兵の自由な生き方に触れて感動します。藤田田さんは、ユダヤ人に関する書籍を何冊も出版しています。



藤田田さんは、ユダヤ人の生き方に影響されたのをきっかけに、1950年に輸入雑貨販売店「藤田商店」を設立します。



その後、1971年に日本マクドナルド、1989年に日本トイザらス、1991年にレンタルビデオチェーンの日本ブロックバスターと日本タイラックを創業します。



日本のマクドナルド1号店は銀座三越で開店しましたが、当初アメリカ本社からは、交通量の多い郊外型の店舗で展開するように指示があったそうです。


しかし藤田田さんは、「銀座が流行の情報発信基地だ、銀座で話題になれば商売も必ず成功する」と発案し銀座での出店にいたりました。



藤田田さんは、「文化というものは高きところから低きところに水のように流れる」という文化流水理論があると語っていたことでも有名です。



私は最近、マンハッタンの景色をテレビで見て感じたことですが、職業も人件費が安い地域へ流動していくものだと思いました。



日本でも、都道府県によって最低時給単価に差があります。



コールセンターやデータ入力作業などのバックオフィス業務も、時給の低い沖縄や北海道で行われています。



国内の大手メーカーも製造工場を海外へ移転しています。



海外展開を進めているユニクロでは社長の柳井正さんが、全社員の前で「民族大移動」を呼びかけています。



所属している会社や仕事内容によっては、国をまたいで働く時代になるでしょう。また今後、職業の地域流動のスピードもますます早くなるでしょう。



藤田田さんは、「凡眼には見えず、心眼を開け。好機は常に眼前にあり」という言葉を残しています。


職業流動の先見の目を養うことと、自身の働く地域の優先度合理解し、それに合わせた資産形成を行うことをおすすめします。

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福井祐平