東日本大震災での離職者数 | キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

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総務省が2013年7月12日に発表した「平成24年就業構造に関する基本調査結果」によろと、東日本大震災による離職者数は全国で約21万人と発表しました。そのうち、岩手、宮城、福島の三県で8万6千人と4割以上を占めました。



大震災による休職者数は、204万7千人となり、また給料の減額など何かしら仕事に影響があったと答えた人は、570万人になります。



離職者の中で再就職できたのは、59.7%にとどまり、またそのうちの6割は非正規職員になります。



震災当時、私は外出中でそのまま会社に戻れず、近くの公民館で休憩して夜電車に乗って帰宅しました。私は10歳の時に、阪神淡路大震災も経験しており、過去のことを思いだしあまり気分がよくありませんでした。



週明けの月曜日の朝は、派遣就業中の方から出勤についての問い合わせの電話がなりっぱなしでした。派遣先企業も休業しているところありました。



派遣で就業中の方は、営業日数が少なくなると生活に影響がでます。会社が休暇のため、有給消化とすることもできませんでした。私が所属している会社では、派遣先企業に給与保証をお願いし了承いただきましたが、全額保証とはなりませんでした。



震災の影響で離職した方と就職の相談を受けたことがありますが、その方は離職してから1年以上経ってしまったため、なかなか書類選考が通過せずに苦労されていました。



震災後、建設、不動産関連の求人は増加しました。業界経験者は売り手市場となり、人材紹介会社の求職者の獲得も過熱しました。以前までは経験者もしくは未経験でも年齢が若い営業経験者が条件だった不動産業界も条件をかなり緩和して募集をしていました。



阪神淡路大震災の後、復興需要で兵庫県は経済状況は良くなりました。東日本大震災も復興需要があるそうですが、早期に改善していくことを願います。

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福井祐平