大学生の就職活動時期後ろ倒し決定 | キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

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企業や社会が求める『What's人財』をテーマに、キャリアコンサルタント福井祐平の視点で書いています。


経団連は2013年7月8日、安倍政権の方針にあわせ、大学生の就職活動時期を現在より3ヶ月遅らせる指針を定めることを決めました。2016年4月入社の採用から適用されます。



以前、就職活動解禁時期後ろ倒しについて書いた記事は下記の通りです。

【過去ブログ】
就職活動解禁時期後ろ倒し 政府目線
http://ameblo.jp/husegitai/entry-11526736217.html

就職活動解禁時期後ろ倒し 学生目線
http://ameblo.jp/husegitai/entry-11528022123.html

就職活動解禁時期後ろ倒し 企業目線
http://ameblo.jp/husegitai/entry-11530624813.html



「就職活動解禁時期後ろ倒し 企業目線」は、Yahoo!ニュースでも紹介されました。



指針は、企業の自主性にまかせる倫理憲章より拘束力が高くなっています。しかし、楽天社長の三木谷浩史さんが理事を務める新経済連盟では、会員企業に対して就職活動の解禁時期について後ろ倒しを強制しないと発言しております。



日経HRの調査では、就職活動の後ろ倒しについて学生の約7割が反対しております。教職員も約4割が反対しております。



大学生側の意見としては、「活動時期が遅れるとプレッシャーが強まり、余計に学業に集中できなくなる」、「理系の学生は高学年になるほど研究で忙しくなり、学業と就活の両立が難しくなる」 などを理由にしています。



教職員側は、「就活を理由に講義を休む学生が減るはずだ」、「4年次には単位を取り終えるので就活に集中できる」などの理由にしています。



就職活動時期が後ろ倒しになることによって、インターンシップが活発化することが予測されます。エン・ジャパンでは、インターンシップと面接がセットになっている「体感就職」という就職サイトを2013年7月1日にオープンしました。その他、新卒向け求人サイトを運営している会社でもインターンシップ情報のサイトを立ち上げています。



私は二部学生でしたので、就職活動は自分の思うスケジュール通りに行うことができました。大学や学部によっては、3年次までで卒業できる単位まで取得する方もいらっしゃるでしょう。



企業としては、学生にとってどれだけ興味を持ってもらえるインターンシップの内容を企画できるかが採用に影響してくるでしょう。



学生としても、インターンシップから選考が始まっていることを理解し、真剣に取り組むことをおすすめします。

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福井祐平