人財に学ぶ カルロス・ゴーン | キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

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カルロス・ゴーン(1954年~)さんは、日産自動車の社長兼最高経営責任者(CEO)です。ルノーの取締役会長兼CEOも勤めています。



カルロス・ゴーンさんは、ブラジルで生まれます。その後、6歳の時にフランスに引っ越します。高等教育は、フランスのエリート養成校の代表であるグランゼコールの一つ、エコール・ポリテクニークを卒業します。



1978年に、フランスの大手タイヤ製造会社のミシュラン社に入社します。27歳で工場長に就任。31歳でブラジル・ミシュラン社の社長を経て、35歳で北アメリカ・ミシュラン社の社長・経営最高責任者(CEO)に抜擢されます。



その後、ユニロイヤル部門の再建を成功させた事などが評価され、1996年に、フランスの大手自動車製造会社であるルノー上級副社長を務めます。



1999年3月に、ルノーが当時経営危機にあった日産自動車と資本提携した後、日産自動車に最高執行責任者として出向します。家族と一緒に日本へ移り住むことになります。



カルロス・ゴーンさんは、ルノー社とのプラットフォームやエンジン、トランスミッションなどの部品の共通化、購買の共同化などを通じて両社のコストダウンを行います。



また、「日産リバイバルプラン」計画の下、生産拠点の閉鎖や子会社の統廃合、余剰資産の売却や早期退職制度による人員の削減などの大幅なリストラを行いました。そして、新車種の投入、インテリア・エクステリアデザインの刷新やブランドイメージの一新などの計画を次々に敢行しました。



カルロス・ゴーンさんは、様々なメディアへ出演し、残された日産社員および株主、関係者への配慮を見せました。



その結果、1998年には約2兆円あった有利子負債を、2003年6月には全額返済し、12%前後まで落ちた国内シェアを20%近くまで回復させました。



カルロス・ゴーンさんの名言を一部ご紹介します。

【カルロス・ゴーンさんの名言】

『人が起こした問題に解決できないものなどありません。』

『目的地が分かっているなら、リーダーは妥協すべきではありません。』

『困難は避けるものではなく、 解決するものである。』

『人間にとって最大の罪は、 持って生まれた能力を無駄にすることです。』



2013年6月25日に行われた株主総会で、2013年3月期の自身の役員報酬が9億8800万円(前年度より100万円増)と発表しました。



6月25日は、日本では夏季賞与の支給時期になります。
私も会社から夏季賞与を頂きました。



厚生労働省が発表している平成24年度の夏季賞与の支給状況は、下記の通りです。

【夏季賞与支給状況】
<事業所規模が5人以上>
支給事業所割合:67%(前年度より1.1%増)
支給金額     :358,368円(前年度から1.4%減)

<事業所規模が30人以上>
支給事業所割合:88.8%(前年度より1.5%増)
支給金額     :407,588円(前年度から1.8%減)



夏季賞与の支給事業所は増えているが、支給金額は減少している結果となっています。



転職先を探すとき、「賞与がある会社」という条件を設定すると最大33%の企業が検索条件から外れてしまう可能性があります。会社によっては、賞与がなく年収の12分割で支給しているところもあります。



賞与は会社の業績や個人の人事評価により変動するため、見込み金額よりも少ない支給になるリスクもあります。



個人の経済状況にもよると思いますが、「賞与がある会社」という条件は一旦外して求人を探してみるのも良いかもしれません。

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福井祐平