メンタルヘルス 自尊感情の回復 | キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

企業や社会が求める『What's人財』をテーマに、キャリアコンサルタント福井祐平の視点で書いています。


私の元に転職の相談に来る方で、初めてお会いした時に体と心が健康的な方ばかりではなく、どこか疲れていたり悩んで沈んだ顔をして来られる方もいらっしゃいます。



お話していくなかで、涙目になり、今までの大変な想いをお話して頂ける方います。また、面接で落ち続け自分に自信がなくなってしまっている方もいます。



こういう状態の方は、なかなか面接では通りにくいので、自身の価値をいろいろな角度から認識してもらい、自尊感情を回復して頂く必要があります。



自尊心とは、自分自身を肯定的な態度で見ることをいいます。



転職希望者に、どういう業界、職種に行きたいのか質問した時に、即答出来る方は少ないです。そういう方には、まず過去を振り返って頂く質問から進めるようにしています。



退職理由や入社動機、仕事でやりがいを感じていた部分、働いてきた人達、どういうスキルを身につけたか、好き嫌い、得意不得意などを質問し、お話していく中で自分はどういう人間かを理解してもらうようにしています。



その後に、希望条件を聞いていくとよりスムーズに回答して頂けます。



たまに、私が求人条件にぴったりだと思った方でも、ポジションが違う周りの人と自分を比べ、やっていけるのか不安を感じてしてしまう方もいます。そういう方には、求人の募集背景を説明し、そのポジションで自身の経験で何がどれだけ活かせるかに目を向けてもらい、固定概念を変えて頂くようにしています。



しかし、私が仕事にしている人材紹介サービスでは、基本転職希望者との面談は最初の1回しか行いません。その後は、電話やメールのやりとりになります。



面談時間は、1回約1~2時間ですが、私の力不足で面談1回だけでは自尊感情を回復することができない方もいらっしゃいます。こういう時に、人材紹介事業者としての限界を感じます。



自己理解を深め、自身を客観的、肯定的に見れるように、心の健康を保つことをおすすめします。

福井祐平



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