別に悲しくは無い。
君がいなくたって、僕は生きていけるし。
ご飯だって、ちゃんと食べられるはず。
新しい人生を送ることだってできる。
物理的に考えて、損はない。
こんなことは初めてだ。
君の細くて長い髪が、
月光の下、綺麗に艶めく。
「楽しかったなぁ.....」
当然、君から返事は無い。
君の紅く染まった白いワンピースを、
そっと、整える。
___その時、1人の老婆が顔を見せた。
「こん......ばんわ。」
人間?....
老婆は、静かに話し出した。
「おや、今回は派手にやって
くれたのぉ....」
「え....?」
「いいんじゃよ。これで。
所詮、わしの計画はこんなものさ。
巻き込んで悪かったの。」
あれ....?
この老婆に、何処か見覚えがある。
「おや...君もそろそろ起きる頃かな。」
後ろを振り返ると、
アンが、消えている.......。
「また今度会おうね、ベター。
ごめんなさい......。」
そう言って彼女は、老婆と共に、
暗闇の中に消えていった...。
ーーー
badend
ーーー
全てがわかった気がした...。
......アン自身は、「ウラギリモノ」だったんだ。
ユウの代わりに、名乗り出て、
身体と名を売った。
そして、アンの心の中はユウだった...。
どうして、気付けなかったんだ.....。
あの時、____
Android携帯からの投稿