月見ヶ丘のブログ -4ページ目

向日葵の咲く丘で最終章

序章、現実


茹だるように暑い夏の日。
私、蒼斗 切は街の病院へ向かっていた。
「うー、暑いー。」
そう言いながら病院の自動ドアをくぐる。
一瞬何も感じないほど熱されていた体は、心地よい冷房に冷やされる。
十秒ほど入り口に立っていると、看護婦の一人が近づいてくる。
「今日もご苦労様です。暑かったでしょう?」
「ええ、そりゃあもう暑かったです。」
「はいこれ、アイスクリーム。」
看護婦さんは手に持っていた袋をこちらに渡す。
「えっ!?いいんですか?」
「毎日頑張ってきている蒼斗さんにって、婦長がね。」
ほら と、指さした先には手を振る人の良さそうなおばさんが居た。
婦長さんに会釈して袋を受け取る。
「それじゃありがたくいただきますね。って、これハーゲン!」
「ええ、ストロベリー。」
「はぁ。じゃあそろそろ行きますね?」
「ふふふ、どうぞゆっくりしていってね?」
「はい、有り難うございます。」
手に袋を提げながら夕の部屋へ向かう。
大きな病院の奥に、夕の部屋がある。
もう見慣れたドアを開けるとそこには一人の少女が横たわっていた。
「・・・こんにちは。夕。」
挨拶をされても、夕はピクリとも動かない。
「今日もいい天気だね?いい天気過ぎて暑いけどね、あはは。」
私の笑い声が病室にむなしく響く。
「・・・ふ。そういえばさっき婦長さんからアイス貰ったんだけど・・・。」
アイスを袋から出して包装をとく。
スプーンに乗せて・・・。
「んー、おいしー。」
上品な甘さと渇いたのどにひんやりとした感覚が心地良く広がる。
「ほら、夕も。あーん。」
「・・・・・。」
「ほら、溶けちゃうよ・・・。」
「・・・・・。」
「ねぇ、夕ったら・・・。」
「・・・・・。」
「なにか、・・・喋ってよ。」
「・・・・・。」
「ふ、ううっ、ひっく。夕・・・。」
手に持っていたスプーンが床へ落ちる。
カラン と、無機質な音が病室に響き渡った。
時は八月十三日。
夕が倒れてからもう一ヶ月が経っていた。
眠り姫は夢からまだ覚めない。


第一章、ココニイル、ドコニイル?


「・・・眠い。」
起きたばかりで目がよく見えない。
時計を見ると午前六時、いつもより一時間も早く起きてしまった。
「・・・もう一回寝よ。」
もう一度毛布をかぶるが、しかし・・・。
「・・・やっぱり無理、か。」
ものすごい眠気はあったが、どうせ眠れないのでコーヒーでも飲んで目を覚ますことにする。
こぽこぽこぽ
カップに注ぐとコーヒー独特の匂いが眠気を無くし、頭がスッキリする。
「ふぅ、やっぱり自分で入れた方がおいしい。自販機のブラックって苦い水みたいなんだもん。」
コーヒーをたっぷり時間をかけて飲む。
二十分ほど本を読みながら過ごす。
「さてと、そろそろ準備しようかな。」
そう呟き、台所へ向かう。
「冷蔵庫には・・・、よし、今日は焼き魚と味噌汁、それと胡麻の和え物にしようかな。」
この前はカレーを作り過ぎちゃって、姉さんを怒らせちゃったし・・・。
「よし!一丁やりますか!」

二十分後、すべての支度が調う。
テーブルには二人前の朝ご飯が、お盆にもう一人前の料理があった。
お盆にのった料理を持って、私は部屋を出た。
「鍵持って、先輩の部屋へ行きましょうか。」
といっても、先輩の部屋は一番奥なので間違えるわけがないのだが。
味噌汁をこぼさないように、気をつけて歩く。
「どれどれ、鍵は・・・やっぱり掛かっている。」
そこで、さっき持ち出した鍵を使う。
ガチャ、という音と共に鍵が開く。
取っ手に手をかけてドアを開ける。
すると、そこには先輩がベッドで身を丸くして眠っていた。
スースーと、可愛い寝息を立てて眠っている。
体がムズムズする。
そう、私は先輩にすごくすごく・・・、
「悪戯してみたいっ!」
私は我慢できなくなって先輩のほっぺたをプニプニしてみる。
「ん、んう。」
くすぐったかったのか寝返りを打って毛布の中に顔を押しつけている。
「か、可愛い。あの、いつも学校ではクールで学校でもトップクラスの頭脳を持つ先輩には見えない・・・。」
私はもっと悪戯してみたくなって、先輩に顔を近づける。
しかい、次の瞬間、
「んー、よく寝たぁ。」
先輩が起きる。しかも私が顔を近づけた状態で・・・。
「ふぇ?夕?」
「ええっ!?ち、違いますよっ、私
「ゆーうっ♪」
ムニュッ
「ーーーーーっ!?」
唇と唇がっ!も、もももももももしかして、先輩とっ!?き、・・・・キス!?
少しの間をおいて唇が先輩の方から引かれる。
「・・・あれ?。」
「ふえええっ!?先輩は先輩でっ!切さんがくちび・・・る?」
「凪・・・、これはどういうことなのかしら?怒らないから言ってごらん?」
「あわわわわわ、先輩とっ!先輩とっ!ふわわわわわ!」
先輩の方を見る、顔がものすごく熱くなる。
「・・・ポッ。」
「赤くなるなっ!」
この後先輩にたっぷりみっちり絞られた後、冷えたご飯を食べて貰った。
先輩は不機嫌だったけど、おいしいと言ってくれた。

「全く、あなたは何を考えているの?私とキスしたかったの?ねぇ、凪。」
「だから、先輩からやってきたんですって!・・・私、あれがまともにした初めてのキスだったんですよ?
 つまり・・・ふぁ、ふぁーすときすです。」
「え?本当に?」
「私がここで嘘をつく意味がありますか?」
「・・・マジで?」
「ええ!大マジです!」
やっちゃったなぁ、と私は思う。
まさか凪がねぇ、見た目も悪くない(作者:「そう言う事にしてくださいっ!」)あんな子が・・・。
「で?初めてしたキスの味はどう?」
「・・・いきなりだったから分かりませんでした。」
「そっかそれじゃ残念だったねぇ。」
「というわけで、もう一度させて貰いますっ!」
「へ?んぷっ!?」
「ん・・・んん」
「ちょ、凪っ!んっ、や、やめ、んんーーっ!」
凪を離そうとするけどキスをされて、なんだか力が入らない・・・。
「ちゅ、ぷは、んん」
「や、め、凪、んは、やめてって。ん、ふ」
「んん、ぷはっ!・・・へへへ。」
「へへへ、じゃないっ!なにすんのよ!?いきなり!」
「だって、もしもセカンドキスをした相手がファーストキスをした相手と違かったら
 まるで誰とでもキスしていい痴女みたいじゃないですか。」
「誰でもいいんじゃないの?ただの先輩の私にキスしたんだから。」
「いいえ?私は他でもない先輩、つまり蒼斗 切さんだからこそ二回もき、キスを・・・した、んだ。」
「? 凪?」
「そうか、私、普通にキス、出来たんだ・・・。ふ、ふぇ。」
「え!?何で泣くのよ!?そんなに私とキスした事が嬉しかったの?」
「うう、それもありますけど、私がこうやって普通に居られて良かったなって。」
「普通?」
私は、静かに泣く凪の涙の意味を・・・
「凪・・・。」
静かに泣く凪をただただ見続ける事しかできなかった。


私は、あの場を思い返してみる。
あのとき、私をあの人はなんと言った?
「ふぇ、夕?」
嫌だ、あの人を私のものにしたい・・・。
あの人の笑顔を私だけの物にしたい・・・。
あの人は、私の心にぬくもりをくれた。
あの人は、私を可愛いと言ってくれる。
あの人は、私を・・・。
でも、あの子はあの人を連れ去ってしまった。
だから私は病院に向かう。
私が先輩と呼ぶ、数少ない人の一人、先輩を奪うために・・・。
バスケットにたくさんの果物とナイフを入れて。


「あれ?寮長!凪は?」
「ああ、あの子なら夕ちゃんのお見舞いに行くって言っていたけど。」
その瞬間、ものすごい寒気が私を襲った。あまりの寒気に一瞬心臓が止まったのではないか? と、いうほどだった。
「ーーっ!」
「へ!?切、あんた・・・。ものすごく顔色が悪いよ?今すぐ休んだ方が・・・。」
「寮長!夕が危ないっ!」
「? なんで?えっ!?切!何処に行くの!?」
「病院!」
そう言うと私は病院に向かって全力で走り出す。
走って走って学校から病院の三分の一ぐらいまでの距離を走った、けど、一人の女子に走り抜けるはずが無く・・・、足が止まる。
「はぁ、はぁ、はぁ、苦しっ。」
こうしてる間にも、悪寒がひどくなっていく。
「このままじゃ、間に合わないっ!?」
もうだめかと、分からないこの感覚に後悔しながら、目の前にものすごい勢いで車が止まる。
「切!乗って!」
「寮長!ありがとうございます!」
こうして、私を乗せた車は病院へ向かう。

自己紹介

今呼んでいる人にはこんにちは、後からの方こんばんは、どうも古風です。

さてさて、この度は遅くなりましたが私のちっぽけなブログを見ていただきありがとうございます。

今回はアメンバーも増えてきたので、改めて自己紹介をさせていただこうと思います。(‐^▽^‐)


古風 凪

16歳

誕生日は11月25日のB型

趣味はゲーム、アニメ鑑賞、読書、小説制作、料理、麻雀などなど・・・

好きなものは血液と甘い物とカレー

嫌いな物は納豆とセロリ

奈須 きのこさんの小説やシナリオが大好きで、

空の境界から、月姫、フェイト、DDD、カナンなどが代表として上げられる。

無類の猫好きで、捨て猫がいたら近くのコンビニで猫缶を買ってしまうほど・・・。

ブログの更新は土曜か日曜が多い。

二週間に一回のときもある。(家庭の事情です。特に親父)  (ノ_-。)

いま、電撃文庫大賞に向けて小説制作にいそしんでいる。(二次審査まで入った事はある。)


と、まあこんなとこかなぁ?ほかに知りたいところがあればルームの自己紹介を見てくださいね?

今日は、フェイトの新刊を買いに来たついでにネカフェで書いています。

外は暑くてクーラードリンクが欲しくなるほどでした( ̄∇ ̄+)

しかし、暑くて汗が滝のように・・・、それにお金も滝のようになくなっていくなぁ。

さて、そんなこんなで今日は暑かったけどとても充実した一日でした。

いつもこのブログを見ている方、アメンバーの方々へ多大なる感謝の念をこめて・・・。



追伸

エヴァとか、小説のハルヒの新刊はいつになったら出るんだ?


凪と栞の愛の訓練所Ⅱ

今読んでいる人にはこんにちは、後からの方はこんばんは、古風です。

今日はゲストを呼んでいます。


栞:「ども、みなさまごきげんよう。六条栞です。」


凪:「こんにちは、栞さん。」


栞:「ねぇ、凪ぃ~小説の方はどうなってるの?」


凪:「いきなり飛んだなぁ。えっと、小説の方はいま三種類書いているよ。

   一つ目は向日葵、二つ目は向日葵の番外編、三つ目は電撃文庫に出す[BLOOD THE MOON]だね。」


栞:「へぇ~いっぱいやってるんだねw私なんかは「木漏れ日」の番外編と新作の作成しかやってないよ・・・」


凪:「まあ、その分大変だけど・・・。栞は私よりも朱里先輩の方がいいんだもんね~?」


栞:「え・・・えっとぉ~ というかさ・・・新学期が始まってさ凪に毎日会えるんだけどさ・・・」


凪:「そりゃあ、ねぇ。栞と会えるのはすごく嬉しいよ。これからも、会えるのよね。」


栞:「そ・・・そのさ・・・前みたいに・・・いや・・なんでもないっっ」


凪:「ん?ふふふ、真っ赤になっちゃって。栞はだから可愛いんだよね。」


栞:「べ・・・別に赤くなってなんかないんだからね!!ていうかわかってるなら・・・いつか・・ね。」


凪:「そうだね、ここでやったらアメンバー限定記事になっちゃうし。aispで、ね?」


栞:「そ・・・そうだね。じゃあ来週くらいにaispで会おうね。」


栞:「aispaceはオンラインゲームですよ~」

詳細:http://aisp.jp/


凪:「そうだね。皆さんもやってみたらどうですか?(宣伝)」


栞:「もしかしたら私たちに会えたりして~ww」


ここいらでお開きにしましょう。

また、今度の機会に・・・。


追伸

あまり栞さんがかまってくれないなら切先輩の方に乗り換えちゃおうかなぁ。