HUNTER~餌食になるのは君だよ~ -3ページ目

HUNTER~餌食になるのは君だよ~

腹打ちやえげつない表現が多いため、興味のない方はご遠慮下さい

津田 良平 バスケット部 1年 182cm・66kg
身長は高いが、筋肉のつき方はまだまだ子供。
軽く焼けた肌とあどけない顔つきから、何とも愛らしい雰囲気をかもし出している。


五十嵐 充 空手部 2年 169cm・65kg
ソフトモヒカン(ウルフカット)の髪型をした充は、全身からワイルドさが漂っている。
空手着胸元から垣間見る胸筋が、いかにも格闘家という感じだ。

では、両者リング中央へお願いします。

聖羅のアナウンスにより良平と充がリング中央へ歩き出す。

先日も申し上げましたが
試合の勝敗は、10カウントもしくは失神によるKOのみです。
試合時間は勝敗が決まるまで無制限です。
ギブアップやリングアウト(エスケープ)は許しません。
あと、それぞれの競技にそったものであれば
道具の使用や武具の着用は構いません。


聖羅のアナウンスの間にリングサイドにバスケットリングが併設され
リング内に多数のバスケットボールを入れたカゴが用意された。

充(あいつ・・・・リングを使って一体何する気だ?)

それでは試合を開始します。


カーン


充は大きな雄たけびを上げて良平の懐に飛び、良平の鳩尾に正拳突きを叩き込んだ。

せいやー!!!!!!

ドスゥゥウウウ!!!

不意をつかれた良平は、充の渾身なる正拳突きを見事なまでに受け入れた。

え・・・・・?
あぐぅええええええ

あどけない表情が一転し、苦悶の表情を浮かべた良平の口から
聞くに堪えない声が会場に響き渡る。

良平「悪いな。これで寝んねしな。」

腹に手をおさえ前かがみになっている充の顔面に
間髪いれず鮮やかな回し蹴りを叩き込む。

バきぃいいいいいい

ものすごい勢いで、後ろのめりになりながら吹き飛ばされる良平。
ロープにもたれかかるが勢いの反動から、そのまま前のめりに倒れた。

ドシャアアア!!

きゃー!!ざわざわざわ

会場から悲鳴とどよめきが上がる。
一瞬の出来事とはいえ、あまりにも衝撃的な光景だったからだ。

ふふ・・・

充(素人相手にはこれくらいで十分だろ。悪りぃな。)

倒れている良平に哀れみのまなざしを送ると、
そのまま背を向けそのまま自分のコーナーへ戻った。

ワーン!!!ツー!!!!スリー!!!!!

聖羅の口からテンカウントが数えられる。

良平の耳にテンカウントが届いているのであろうか?
良平はピクリともせずうつぶせのまま倒れている。

フォー!!!!ファイーブ!!!!シーーックス!!!!

充(2回戦はおそらく剣道部か・・・?竹刀を持ってるのが面倒だな・・・)

すでに目の前の戦いより2回戦の事を考えている充
しかし次の瞬間!!!!

な・・・・なに!?

うつぶせに倒れていた筈の良平が小刻みに震えながらゆっくり起き上がろうとしていた。

良平「い・・・・いてぇ・・・・・」

ふふ・・・・

健気に立ち上がろうとしている良平の姿を見て、
聖羅はカウントをやめ、小さく笑みの声を漏らした。

充「お・・・おまえ!!格闘技してないんじゃ・・・・?」

驚きを隠せない充は、つい良平に向かって質問を投げかけてしまった。

良平「惨めな過去だけど、、中学までヤンキーに目つけられて
   ボッコボコにされてばっかだったからさ・・・・・
   先輩の蹴りとパンチ、、、正直痛いけどこれでは決まらないっすよ・・」

弱弱しい声ではあるが、充に向ける良平の瞳から闘志がみなぎっていた。

充「ははは!!素人のオマエに同情した俺がバカだったという訳か。面白い。」

腹に手をあてながら良平は、バスケットボールを取り出すと、
静かにその場でドリブルを始めた。

充(何する気だ?バスケットボールを俺に当てるつもりか?
  まぁ、当たった所で全くダメージないけどな)

痛みをこらえ良平はドリブルをしながら体全体でリズムを取り始めた。

充(んじゃ、本気でいかせてもらうぜ。)