HUNTER~餌食になるのは君だよ~

HUNTER~餌食になるのは君だよ~

腹打ちやえげつない表現が多いため、興味のない方はご遠慮下さい

HUNTER

それは、狩猟者、狩りをする人、ハンター。

高校生の磯田 麻央(マオ)は、相手の鳩尾や腹ばかりを狙った
えげつない狩りを続けている。

一体何のために・・・・・

狩りをすることで、過去に隠された事実が紐解かれようとしている・・・・
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住宅地を抜けた二人の目の前には
左手に野菜畑、右手に廃工場の景色が広がった。

「うわぁ!住宅地にこんな所があったんかよ?
すげぇ薄気味悪りぃ・・・・」


かつてバブルの時代に最盛期を迎えていた金属工場で、
東西南北にわたり広大な敷地を誇る巨大廃墟だ。
星はその巨大で薄気味悪い廃工場をまじまじと眺めていた。

「この工場は近々取り壊されてここにも住宅地ができるらしいよ?
僕もこの工場を横切るのがなんだか怖くて。。。

あ!そうそう。いつもストーカーはこの工場手前で
いなくなるというか、後をつけなくなるんだった。
だから、これから先はもうおそらく大丈夫だよ♪」


それまでこわばっていた表情が一変し
可愛らしい笑顔をこぼした。

(ちぇ・・・残念やな。ま、明日以降に期待すっか・・・)

星がそう思った瞬間だ!!!!
二人の後ろからそそくさと立ち去る足音が聞こえた。

タタタタタ!!!!!・・・・・・

「今のって・・・?もしかしてストーカーか!?」

はやる気持ちを抑えきれない星は後ろへ振り返りあたりを見回している。

「それまで何も気配や足音聞こえなかったよ?
たまたまじゃない?普通の通行人かもしれないよ?」


すぐさま恐怖におびえるタケルだが、
そんなのはお構いなしの星。ここぞとばかりに獲物(女)を捜し求める姿勢だ。

タタタタタタ!!!!!

二人が耳にしたのは、工場敷地奥へと消えて行く走る足音だった。
巨大廃墟と化した工場に人がいるのは不自然である。
敷地を取り囲む金網のフェンスの先に、大きな門が開かれていた。

「こら、待てやぁあああ!!!」

「え?ちょ・・・・ちょっと!!星さん~~~~待ってよ!!!><」

目にもとまらぬ速さで廃工場の敷地内へ入り込み、暗闇の奥に消えて行く星。
あまりにも一瞬の出来事すぎて、タケルは星を追いかけるのが必死だ。

ちょ!!!もう見えないんですけどーーーーーーー(泣)

タタタタタ・・・・・
ガシャ!!ガシャーン・・・・
タタタタ・・・

微かに聞こえる足音と何かを踏みつける音を頼りに
タケルは恐怖心をおさえながら真っ暗な廃工場の中へと入っていった。

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くそぉ・・・・なんという足の速さだ。

中学まで空手をしていた星は、体力と脚力には自信があった。
瞬発力もある為、走るスピードも速いのだが、
暗闇で地面に廃材が転がってる上、工場内の構造が分からない為、
微かに見える相手の背中と足音だけを頼りにするしかなかった。


ガサガサ・・・・・ピキっ

星はこのわずかな音を聞き逃さなかった。

「おい!ストーカー!!てめぇ、そこに隠れてやがんな??」

威勢の良い声をあげながら、音のした方向へ星はダッシュで向かった。

タタタタタタ!!!!

「あっ!!!!」

何かに足を引っ掛けてしまい前のめりに倒れる星

ガシャーーーン!!!!

「ひぃ・・・・・な。。。何今の音・・・・」

暗闇で静寂な工場内で響き渡った衝撃音に、
その場で立ちすくんでしまったタケル。

「せ・・・・星さーーーん?ど・・どこ・・どこにいるのーーー?」

必死に大きな声を出そうとするタケルだが
恐怖心が強くて震えてしまう。


勢いよく前のめりに倒れた星は、
商売道具である顔にこまかく散らばる廃材がかすってしまい切り傷が出来ていた。

「い・・・ってぇ・・・・」

今・・・・誰かが俺の脚をひっかけて転ばした・・・・・
あれは人の足だ・・・


転んだ後も冷静な星は、うつぶせになった体を反転させ、後ろを見上げた。

「お・・・・おまえ・・・・・・!?!?」





ドシャアアア!!!!!!

どごぉおおおお!!!!!ピシピシピシーーーっ


「ひぃ・・・・・こ・・今度は一体・・・な。。。何今の音・・・・」

ただならぬ衝撃音がどこから鳴ったのか、
恐怖心にとらわれているタケルでさえすぐに分かった。

もしかして・・・・星さんに何かあったんじゃ・・・・
僕の大好きな星さんに何かあったら、こんなことお願いした僕のせいだ・・・・


それまでその場で立ち尽くしていたタケルだったが、
何かが吹っ切れたかの様に、衝撃音が響いた奥の方へ走っていった。
大好きな星さんの事になると、目先の事が見えなくなってしまうのは
自分でもわかっていた。でも今はただただ星さんの事が心配なだけだ。
星さんの笑顔が見たい、ただそれだけ。だから早く探さなきゃ!!

奥に行けば行くほど、ガラスの破片や廃材が転がっていた。
足場の悪い所を駆け抜けていった先に、信じられない光景が目に入った。

仰向けに倒れている星の胸の上に、
背を向けて座り込んでいる人がいた。

ビリ!!!ビリビリビリーーーー!!!

暗闇の中ではっきり見えないが、星のシャツを力任せに破っている様だ。

「ちょ・・・・ちょっと何してるの!!!キミは誰なの!!!??」

衝撃的な光景を目の当たりにしながらも
タケルの口から無意識に言葉が発せられる。

タケルに背を向けた不審な人物の動きがとまる。
その人物の腕の隙間から仰向けに倒れた星の姿、
そして星のシャツが引き裂かれたくましい胸板が暗闇の中で微かに見えた。

「あははは・・・・・」

暗闇の中で高らかな笑い声が響き渡った。

「あなたはどうでも良いのよ。。。おびきだすネタにすぎないだけ・・・・
 私はコイツを【HUNT】するためにこの日、この時を待ってたの」


そう言葉を放つとおもむろに立ち上がり
目にもとまらぬ速さで、タケルの懐に飛び込んできた。


ドゴォオオオオオオ!!!!!!

ぐうぇええええ