1巻だけ商業出版されている本よりも、先のストーリーが小説家になろうで無料で最初から完結まで読める為、1巻以降の話を読んだネタバレの感想を書きます。
私はヒーロー文庫で書籍化の際追加されている書下ろしの分は読んでいないのですが、小説家になろう版の公開分は最後まで読みました。
私はwikiに書いてある知識しかないですが、天元突破グレンラガンというアニメの熱血ぶりやドリル押しがオマージュやパロディとして、この小説に取り入れられているのだと思います。
また、ネーミングが物凄く適当ですが、カニエルとかクルック・ルーパーとかのやられ役のモブのような名前ですが、この敵ボスキャラ達が熱い熱い。
執念で奇跡を起こして覚醒するという主人公特権のような事を敵側がやるの!?という気分になりました。
熱血で(精神一到何事か成らざらん)というシチュエーションが興奮するほど好物というわけではないので、滅茶苦茶面白いとまでは思いませんでしたが、それでも時折語られる宇宙樹やセフィロトシステムなどの世界の謎が気になって最後まで読みたいと思わせてくれる小説です。
また、このラノベの敵の強さへの考え方が気に入っています。限界を極め続けて意志の力で壁を超える事こそが、この世界に用意されたレベル上げと経験値システムなどに頼ってはたどり着けない領域に行けるというクルクルの主張は、ビビッ!と来ました!
また、ラストバトルまでの展開がグレンラガンのアニメ、劇場版を見ていたほうがより楽しめるのでしょうが、多元宇宙迷宮をリスペクトしているであろう展開、その後の啖呵なども元ネタを知らない私も、意志の力で奇跡を起こしてラスボスに挑む展開は読んでいて興奮しました。敵側の主張も単なる悪役とはかなり異なり、アンチスパイラルから着想を得たのだと思いますが、独自の主張で味付けしていて少し感動しました。
お嬢様育ちなので、レイピアのド素人のリルドールが見栄を張って、毎回敵相手に役立たずレイピアで挑むギャグがありますが、コロネルに吐いた大言壮語の伏線を回収する所は、うすうす予想して展開を当てられる人もいるでしょうが、クライマックスに相応しかったです。予想してはいましたが、自分の言った事をテコでも曲げない執念の強さには笑うしかありませんでした。