野良猫の目

野良猫の目

~本当は寝ていたい~

表題の「管理規約のことを言うとギクシャクする。」という言葉は、総会で組合員から理事会は管理規約に則って業務を実施すべき旨の指摘がされた際に、理事の一人が不規則発言したものです。

 

この言葉を聞いて私の頭に浮かんだのは次のような図です。


 

この理事がいう「ギクシャクしちゃう」というのは、一体誰と誰の関係を言っているのでしょうか。

 私はこれを、「理事が管理規約の違反者に『管理規約に違反しているから…』と言えば、その理事と管理規約違反者との人間関係がギクシャクする。」という意味に捉えています。この「ギクシャクする。」という言葉は、当時の防火管理者によれば、理事会でも繰り返し言われていたようです。そしてそのことを理由に、管理規約違反者を放置して来ました。そして、管理規約の違反者によって他の区分所有者や居住者がどのような不利益(例えば放置されているものがあることで遠回りを強いられる、接触によって負傷する、景観が損なわれる……等々)を受けているかという議論は全くなされなかったそうです。そこには、「管理規約違反者の自分との関係が気まずくなるのではないか」、あるいは「やっかいなことには巻き込まれたら損だ」という理事たちの思惑があるだけで、管理規約違反によって不利益を受けている他の区分所有者のことなど敢えて見ようともしないし、見えても見ていないことにするのでしょう。ぞして仮にそれを見させられても「なんで私が……」と言って逃げるのでしょう。

 

 次に理事たちは何故ここまで管理規約を蔑ろにできるのかという疑問が湧いてきますが、この解答は、防火管理者から聞いた当時の理事長の次の言葉(要点)にあると私は考えています。

 

  誰も理事のなり手がいないからと言われて仕方なく引き受けた

  それだけでも感謝されて然るべきだ

  これがおかしい、あれがおかしいなどと言うほうが間違っている

  馬鹿馬鹿しいから辞めてやる。

 

これでは管理規約の目的である「区分所有者の共同の利益」(第1条)や誠実に業務を遂行すること(第45条)など望むべくもありません。そして後に言及しますが、ボナール戸越では管理組合の私物化が進んでいくのです。