私にとっては、ようやく書きまとめる気持ちになれた、自分のウエディングのお話し。　自分の結婚式が、ウェディングプランナーなるきっかけでしたという、なんとなく上手く纏めた言葉で片付けていたのですが、自分のWEBサイトを更新するにあたり、もう一度振り返ると、やはり大きな大きな分岐点だったと再認識しました。という事で、自分への備忘録と、仕事に向き合う意味でのスタンス表明として、纏めてみようと思います。

結婚式が決まった頃、私はFrancfrancを退職し色んな責務や、ストレスから解放された安心感と同時に、数日も経たずして既に会社を退職した事をとても悔やんでいました。それだけ、仕事が大好きだったし、会社のビジネスの考え方、社員の育て方が自分の合っていたんだと思います。　次にやりたい仕事も見つからず、結婚生活も視野に入れて、派遣のお仕事を探していた所、出会ったのが、期間限定の結婚情報誌のWEBサービスのページリニューアルの進行管理！仕事としても、自分の情報収集としても学びになると思って、エントリーする事になりました。

で、会場選びの話しに戻ると・・・前回のブログにも触れた通り、やりたい事はシンプルに２つ。そのうちの挙式については、

両親が結婚式をした教会での挙式が、一番の希望でした。

自分のWebサイトにもあるように、私の祖母はブルガリア人です。まだ20代の彼女が決心を持って、戦時中に国交のなかった日本に来たのです。その時の彼女の不安や、希望や、結婚への決意を思うと、心からの尊敬を感じています。

宗教観の話しに移ると、ブルガリアにはキリスト教の中でも正教会と呼ばれる、東方正教、ブルガリア正教会と呼ばる派が主なる宗教観でもあります。日本には、ブルガリア正教会の教会はありませんから、東京にある正教会の代表的な教会、東京復活大聖堂（通称：ニコライ堂）が、祖母にとって、そして父や叔母にとっての拠り所になっていました。

そんな経緯もあって、両親が結婚式をしたのもニコライ堂でした。私の代になると、信仰心はそれほど熱心でもなく、日々の礼拝にも顔を出す機会は減っていました。それでも、ニコライ堂で結婚式をしたかったのは、自分のルーツでもあるからです。

自分の中で、挙式会場は決まった！ので、初めて彼を連れてニコライ堂へ。　彼にとって教会の中に入るのは、ほぼ初めてだった様子。シンプルで、それでいて光を感じる聖堂と、ステンドグラスに見とれている様子でした。

街の教会が結婚式を受け入れる場合、一般的には教会・および宗派への理解があり、学び、信仰の気持ちを表明し、許可を頂くという過程があります。　その行程や、回数、期間は、それぞれの教会によって違います。

ニコライ堂については、通常は約１年でした。これは他の教会に比べるとかなり長い方に入ると思います。

それだけ厳粛な考えがあっての事なのです。ご縁がある私と、彼に求められる内容は違って当然です。この条件を理解できないと、結婚式をココで迎える事はできないのですから。

しかし、キリスト教についての知識がほぼゼロだった彼にとっては、２つの視点で受け入れられなかったのです。　１つは、その期間の長さと、必要とする時間に犠牲にする仕事の時間。（当時は、全ての行動に置いて仕事に一番の重きを置いている人でした。）　２つ目は、そこまでして厳粛な教会で挙式をするという事に理解、共感が難しいいう事でした。

キリスト教式の結婚式はしたい（してもいい？）けれど、教会である必要は無い。　

もちろん、その時は複雑な感情がありましたが、今は当然だと思います。　私にとっては菩提寺のような教会ですが、彼の人生には、外国もキリスト教も、全く身近に無いものだった訳ですから。　総合的に宗教観や、価値観は強要できず、教会をニコライ堂にする事は、諦めました。

では、どこで結婚式をしようか・・・　その話は、明日へ続きます。

About My Wedding: 会場選び、挙式会場編