私という人間は、深まる秋の珍しく晴れた日に、仮死状態で生まれてきましたわ。
お母様の話によりますと、
私は早期胎盤剥離というかなり危険な状態になったため、予定日より一ヶ月近く早く帝王切開で生まれてきましたわ。
早期胎盤剥離とは、簡単に言うと胎児に栄養と酸素を届けるへその緒のついた胎盤が剥がれ、栄養と酸素が胎児に届かなくなることですわ。
生命線を絶たれた胎児は、胎盤の剥がれ具合により生存率が上がりますわ。
ただ、5割(半分ほど)剥がれた時点で生存率がぐんと下がり、生き残るのが難しくなりますの。
仮に生き残れたとて、脳に酸素が行き届いていないわけですから障害が残ったりしますわ。
私が生まれた時は7割も剥がれていて、生きているのが奇跡と言われましたわ。そこから紆余曲折あって(説明が面倒臭いので省きますわ)検査したらみごとに障害も残らず奇跡の健全児として生き残ることに成功しましたわ。
それが今では見るザマもない。
最近、生きている意味が分からなくなってきましたの。
極端なことを言っているようですけど、思うんです。
私っていてもいなくても変わらない人間なんじゃないかって。
そりゃクラスの日の当たるところに常にいるような人たちはいなくちゃいけないだろうけど。私は何にもないし、何でもない。
自分がつくづく嫌になる。
環境にだって恵まれているし、虐待もなければいじめもない。金にだって困ってない。
なのに、最近一人でいるときに聞こえる周りの笑い声が自分に向けられたものだと思えて仕方がない。
幸せなはずなのに、辛くてたまらない。好きな人にラインを送っても既読がつかなかった。それだけで過呼吸になり地面とキッスできるくらいには追い詰められている。些細な発言が感情のトリガーとなり、止めどなく溢れ出る。感情をコントロールできないのが私だ。叱られたりしたのなら例外なく机に傷がつき、涙を流す。紙を引き裂いて物を壁に投げつけるとかのことでしか収まりが利かない私の脳みそに潜む悪魔。治らなければ、悪化もしない。立ち悪く居座ってくるから困る。
死を以てして討伐できるのならば私はどうするだろうか?どうせ死ねないから一生悪魔の寄生獣のままでいいのかもしれない。死のうだなんて慣れないことはするもんじゃないから。結局平凡で最悪な悪魔との共存(寄生)ライフは続きますわね!
立て続けで3本書いたので眠くなってきましたわ。思考もほどほどにして、寝ましょうかね。
さようなら。