昨日、ようやく大阪万博が幕を閉じた。
だが、終わってみれば「何が残ったのか」と問わずにはいられない。
莫大な税金を投じながら、テナント料すら払わない国が存在し、
その負担が結局は国民の肩にのしかかる。
この国の「公共事業」はいつから政治家と業者の金庫を潤すための
“利権イベント”に成り下がったのだろう。
そして、象徴的だったのが、あの奇妙なキャラクター「みゃくみゃく」。
滑稽で不気味なその姿は、まるで現代日本の政治と社会の歪みを
具現化したかのようだ。
美しさや夢を語るどころか、「これでいいのか」と国民に問いかけるような
醜悪さすら感じる。
さらに、万博の総裁・秋篠宮、そして総理・石破。
どちらも国民の心を掴むどころか、
象徴としての気品も、政治家としての覚悟も見えなかった。
背後で糸を引く維新勢力の暗躍も、
「大阪の未来」ではなく「大阪の私利私欲」を映していたに過ぎない。
結局、これは「未来社会の実験」ではなく、
「日本政治の腐敗構造の再現」だった。
派手な花火と巨大な浪費のあとに残ったのは、
無関心と失望、そして増えた国の借金だけである。
――終わってよかった、ではなく、
「二度とこんな愚行を繰り返してはならない」と
声を上げるべき幕切れだった。