今年の最後に、ある大きな別れを決意しました。
「本気で音楽をやっていると、別れが増える。」
本気のかたちなんて人によって違うのかもしれないけれど、
少なくとも私の人生は昔からそういった傾向のもと動いていました。
そんな中、今自分の曲の中のある曲の歌詞を思い出している。
「Memento-」。
去年12月に配信限定でリリースした1stアルバム「Rebirth」。
そのラストを飾る曲がこれ。このアルバムの中で最も異色で、最も大切な曲です。
この曲を書いたのは、去年の10月。MOJOでソロライブをする、当日の朝のこと。
当時1月1新曲をモットーに活動していた私は、この日やる新曲をつくれないまま、
ライブ当日までスランプをキメていました。
もう駄目だと思ったそんな中でフッと頭の中に降りてきたのが、この曲をかたちづくる世界観の切れ端なんだよね。
壮大で、哀しく、死んだ魂が「残された人達」の顔を見ているような感覚。
一か八か、イントロ部分のSEとループドラムをつくり(そのデータはアルバム制作中に破損している)、
歌詞を書き、ピアノループと即興ギターのイメージを考えながらライブに向かい、そしてそこで演奏までしてしまいました。
つまり当時では、1日どころか、数時間で出来てしまっていた曲なんです。
YouTubeに上がっている今はなきUSTONEminiでのライブ映像は「Memento-」をつくった月の、
間もない2回目の演奏で、実は当日のアレンジそのまんま。
それでも初披露の時点から「Memento-」という曲はかなり沢山の方々から良い評価を頂きました。
アルバム「Rebirth」の構想が完全に頭の中で練れたのはこの数日後辺りだったんだけど、
本当に「Memento-」の存在が大きかったなあ。
「Rebirth」のうち5曲が「誕生」について丁寧にストーリーを組んでいるのに対し、
ラストを飾る「Memento-」のコンセプトは「別れ」。
「Memento-」には5曲のストーリー性をより際立たせる存在として、新たな役割を担ってもらったんですね。
するともう、後から聴いて他の楽曲の映えること映えること(笑)
想像力のある人はここで「Rebirth」の意味を悟ってしまうかも。
正直「Memento-」なくしてこのアルバムの存在は有り得ませんでした。
その発端はごくごくシンプルに「降りてきた感性に従っただけ」だったんですね。
でも特異な本質を得たこの曲は、進化を重ねて当時本当に素敵な仕上がりを見せてくれていたと思います。
そんな楽曲が、今も尚私の表現の中で進化することを求めて、その上で人生に寄り添ってくれている。
その感覚は「Musu Bore」にとっての「Hip Hop」や「Is This Love?」に近いものかも知れないとか、ふと思ったり。
今、「Memento-」は、めまぐるしい人間関係に慣れていく反面、「もっと愛していたかった」「もっと愛されていたかった」みたいな、
ごく普通の素直な人間味を帯びた自分に、失ってから気付いていく、失ってから求めだしてしまっていく、
そんなわがままな自分すらも予見して、投影してくれている気がしているんです。
何度も「不安」を想い、「後悔」を重ねれば重ねる程、この音は、言葉は、私のリアルを吸って輝いてしまうんだろうな。
DTMを始めて3ヶ月程度で出してしまった音のため、当時の音は荒削りです。
でも本質だけでも、出せて良かったと、今は思っています。
もっと良い音楽に触れて、良いライブをして、今をしっかり生きれば、この曲はもっと輝く。
そういう一心で、恐れを恐れずに発していくべきだなと思いました。
こういう曲が寄り添ってくれているから。
そんな、「Memento-」を、YouTubeで公開しました。
良ければ聴いていってください。
メリークリスマス。

