例によって聞く読書ですが、この本は以前に紙の本で読んでいました。

ラジオドラマのような形で聞くのは、飽きが来ません。

「おそろし」は、江戸時代を舞台にした三島屋変調百物語シリーズの第一作です。この作品は、主人公のおちかが様々な人々から怪談を聞くことで、自身の過去と向き合い、成長していく様子を描いています。読者は、おちかの心の変化を通じて、人間の心の奥深さや、時には恐ろしいほどの人間の感情を垣間見ることができます。

おちかは多くの困難に直面しますが、それぞれの話が繋がり、最終的には彼女が自分自身と和解する過程を見せてくれます。


「おそろし」は、ただ怖い話を集めたものではなく、人間の様々な感情や運命を繊細に描いた作品です。それぞれの話が独立しているように見えても、全体として一つの大きな物語を成しており、その巧妙な構成は多くの読者を魅了しています。

この作品を読むことで、読者は江戸時代の風俗や文化に触れることができるだけでなく、人間の心の複雑さを理解する手がかりを得ることができるでしょう。

子供の声の表情が生き生きして、心地よいです。