夕方、職場の管理者からスタッフ宛にメールが一斉送信されました。
病院受診に抵抗が強い利用者さんがいるので、協力できるスタッフは来てくださいとの内容。
私の職場は統合失調症や双極性障害などの精神病を患っている人のお家に看護師が訪問して服薬管理や相談などを行っている訪問看護ステーションです。
私は事務なので、利用者さんと接すると言えば事務所にかかってきた電話対応などのみで、直接会うことはありません。
ちょうどメールが来た時、代表も事務所にいたので管理者に状況を確認しています。
そんな時、代表から「一緒に行ってみる?」と言われました。
強い抵抗があって、結構な奇声を発しているのに・・・大丈夫なの??
と思いながら、行ってもいいなら・・・というわけで、仕事を切り上げて利用者さんのお家に行くことになりました。
今回行く利用者さんは「強迫性障害」という病気です。
簡単に言えば、出かける時に玄関のカギをかけたのに、心配になって何度も確認しに戻る。
私たちもそういう事はありますが、それが何十回、何百回・・・自分でも無駄なことだってわかっていても、やめるタイミングになるまで何度も何度も繰り返してしまうんだとか。
今回の利用者さんは少しずつ調子が悪くなって、先日60時間トイレから出れなかったそうです。
その間飲まず食わず。
もちろん薬も飲めません。
そんな状況があったので今回病院に臨時受診する事になったそうです。
家の近くに到着したところで代表から、少し離れた所から見ているだけでいいからと言われました。
近づくと殴られたり引っ掻かれたりするかもしれないからとの事。
現地には別の看護師も1人合流していました。
お家にお邪魔すると、お母さんと利用者さん(20代・女性)がいました。
利用者さんは部屋の床に寝そべっています。
看護師の呼びかけにも「しんどい!」などと答えるのみで、起き上がろうともしません。
すでにお母さんから無理矢理でも車に乗せてほしいと言われていたので、今回は特別に強行手段です。
看護師3人で手足をつかみ持ち上げて下の車まで連れて行こうとします。
しかし、拒否が強い為一筋縄ではいきません。
じたばたするだけではなく、看護師の髪を掴んだり、引っ掻こうとしたり、蹴ったりと抵抗します。
マンションだったのでエレベーターで降りますが、そこから車まで行くのも大変です。
なんとか車まで連れて行き、病院に行くことができました。
私は看護師のカバンを持っているだけでしたが、初めて利用者さんに出会って、大変な病気なんだと実感しました。
今回は特に悪い状態だったので、利用者さん全員がこんな感じではないのもわかっています。
でも、薬が合わなかったり、怠薬していたりしているとこんなにも辛い思いをするんだと、改めて感じました。
今までスタッフが事務所に戻ってきた際に少し話を聞く程度だったので、皆の仕事の大変さは上辺だけしか感じる事が出来ていませんでしたが、今回同行させてもらって、訪問看護の支援の大切さや大変さを勉強することができました。