ハワイ島で | Punihi プーニヒ

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 レッスンの方針は「教えることでなく、伝えること」ハワイの文化のフラを尊敬と感謝の気持ちで取り組もうと思います。

朝、庭で摘んだアンスリュームとジャスミン

今だに、キラウエアからの溶岩が海に流れて、その海岸線を押し広げ土地が、大きくなっているハワイ島は、破壊と再生を同時に行っています。それは、何かをやり直し、何かを始める時に、訪れる場所だと言われました。溶岩で覆いつくされた土地に最初に命を芽吹き、育み、緑豊かに森を作っていくのがオヒアレフアと、シダのクプクプです。
オヒアは、条件の悪いところになぜこんなにも繁殖しているのか、それは、生命力が強いからです。オヒアは、たくさんの太陽の光がないと育たないそうですが、たくさん成長して、森を作ると奥の方には光が届きません。光が届かないところの木は枯れてしまって、それに替わる植物がまた、発生するのが普通ですが、ハワイ島には、そんな植物は、生えなかったので、オヒアレフアは、 性質を変えて、過酷な乾燥や、強い風などに対応する植物になったのだそうです。
(人間も、環境によって自分が、変わるものでしょうか。悪い環境のなかで、悪い品格になるのではなく、その環境のなかでも、自分を見失わないで、生きていけるといいですね。)
しかし、光が届かないことで、新たなオヒアが、生えてこないで、すべて枯れてしまったことがあったそうです。
だけど今でも森は、オヒアレフアがたくさんあるのはどうしてか?
 古いオヒアがすべて枯れた後、再び芽を息吹き、次のオヒアがうまれたからだそうです。
(全てなくしても、また、やり直すことができる。)
 今回のメリーモナークは、オヒアレフアのレイアイ、レイポオなどを使っているハラウがとてもたくさんいました。ハワイ島は、毎日激しい雨であまりよい天気ではありませんでした。クムは、レフアを摘みすぎて、レフアの森が、自然が怒っているのだといっていました。そして、メリーモナークも、始める時に貢献したクムや、第一代のミスアロハが、天に召され、次世代の時代になったかなという印象を受けました。

 大地のパワー溢れる溶岩の上に建っている家に滞在し、家族同様、みんな同じ部屋で寝泊まりを共にすることは、感慨深いものでした。同じものを食べて、ふれあうことで、色んなことを感じました。
お互いを尊重しあうことが大事です。
 歓迎してくれているけれど、お仕着せや過剰でなく、親切だけど、おせっかいでなく、何気ない優しさや思いやりに触れることの心地よさを感じました。
気を使わずに、とても居心地のいい空間がありました。
気が利くのと、お節介との違いを考えました。
 
ALOHA(アロハ)は、Akahai(親切に)Lokahi(心をひとつにして)Oluolu(穏やかな気持ちで)Ha`aha`a(謙虚に謹み深く)Ahonui(忍耐強く)という意味があります。その精神をフラから学ぶものだと教わっていますが、アロハは、お互いに通じ合う人にするものです。一方的なアロハは、それを望まない人にはかえって苦痛になる、だから、アロハが通じない人に、向かう必要はないのだと、言われて、そうなんだと気がつきました。
 通じない人への親切や思いやりは、迷惑なこともあることにきがついたのです。心が通じない人には、たとえ、自分が悪気がなくても、そんな風にとられることがある、でも、通じるひとは、ありがたいと思ってわかってくれる。皆に自分のことわかってと思わなくていいのです。わかる人にわかってもらえれば、だから、気の合わない人とは付き合わなくていいのです。お仕着せの親切、過剰な親切(自分で思っていただけ)は、かえって迷惑だったというのが、私の今までの生き方だったのかもしれません。すっきりした気持ちで、また、少し成長して帰って来ました。