久しぶりの投稿になってしまいました(;´∀｀)

忙しいやら、体調崩すやらでメタメタです(;´･ω･)

とりあえず、Youtube動画投稿の方では、『白い手』『異界』の投稿になっていますが、こっちのブログでは、順番的に『好かれた男』となっております。

Youtube動画はこちら↓↓↓

【心霊】【怪談】ふく老の怖い話『好かれた男』【体験談】今回のお話は、後輩に起きた出来事です。私自身、結構この後輩に疲れてしまっていたんで、結構態度がきついかもしれない(笑)『好かれた男』　あなたを探しているかもしれません・・・お話ししたものをブログに掲載中です。https://ameblo.jp/hukurou-horror/Twitter→　https://twi...

www.youtube.com

こちらの動画・・・再生数ぶっちぎりで少なかったです(;´･ω･)

タイトル悪かったのだろうか・・・

まぁ、ちょっとストーカーちっくな幽霊さんのお話な感じを出したかったのだけど

視聴されなければいけませんね・・・。

あまりにも視聴数伸びなかったので、次回からサムネイルのデザイン変えることにしたのです(;^ω^)

それでは、『好かれた男』台本はこちら↓↓↓

★☆★☆★☆★☆★☆★☆

『好かれた男』

長野に出張中、会社の寮の２人部屋に職場の後輩と入っていました。

今回は、この後輩に起こった出来事です。

同じ部屋に住んでいるので、仕事に一緒に出勤していたのですが、これがまあ、朝は自分で起きてこない、片付けはまったくしないで、
私は『おかんじゃねぇぞ！』と、そう言いたくなるくらいなかなか世話の焼ける後輩でした。

一緒に住むのもウンザリしてきた時期。

遅い時間に１人では難しい故障修理の工事が入り、２人作業になるということで後輩と車で向かっていました。

夜８時に工事を始め、夜１０時くらいに終わりました。
引き取ってきた物品を車両の荷台に乗せ、松本市から長野市への道のりを走りだしました。

客先へ向かう時は高速道路を使えるのですが、帰り道は高速道路は使えないので、下道で最短ルートになる峠を通って戻ります。

峠に入る頃には１１時を回っていました。
遅くなって疲れたからなのか、始めはしゃべりながらの道のりも、口数も少なくなり、気づくと、助手席に座っている後輩は寝息を立てていました。

一人すやすやと寝始めた後輩に対して、若干腹を立てつつも、『時間が時間だから』仕方ないと言い聞かせ
運転に集中していました。

峠を上りきったあたりから、霧が濃くなってきました。
視界も悪く、あまりスピードも出せず、ゆっくり走らせていると
霧の中、人影らしきものが視界に写った気がしました。

『こんなところに、人など歩いているわけがない。気のせいだ』
と自分に言い聞かせ、見なかったことにしました。

長い道のりを走っていると、助手席で寝ている後輩に対して、だんだんとイライラが募ってきました。
『なんでこいつ寝てるんだよ。下っ端のくせに』
と、抑えていたものが爆発寸前に。

すると、荷台の方から、”ジリリリリ”と電話の音が鳴りました。
『あれ、携帯後ろに置いたっけ？』
と不思議に思いながらも、
『誰だよ。こんな時間に電話かけてきたやつは。』
と、一旦車を止め、荷台を確認するのに、後ろを振り向きました。

そこには携帯電話はなく、鳴っていたのは、客先から回収してきた黒電話でした。

携帯電話はポケットに入っていて、もちろん、着信などはありません。

深夜の変なテンションになってきて、師匠からいろいろ教わっていたこともあり、電話に出てみようかと考え始めました。

しかし、時間ももう遅いし、なにか起こったら面倒だし早く帰りたいし・・・
と思い直し、無視することに決め、鳴り続けている黒電話は『うるさいなぁ』と思いながらも放置し、車をまた走らせ始めました。

走らせていると、今度は助手席側からなにか違和感を感じ始めました。
サイドミラーを見るも何もなく、スピードを落として、後輩がいて死角になっていた部分を
前のめりになって覗き込みました。

そこには、窓の外から後輩の顔を食い入るように見つめる女の姿がありました。

私の方に向く気配はないので、
『まぁ、後輩相変わらず寝てるし、後輩の顔見てるだけだし、
害はなさそうだし、放置でいいか』
と、そのままにして落としたスピードを戻し
走らせ続けました。

峠を抜けると、ずっと張り付いていた女は消え、後輩が「わぁぁぁ！！」と突然起きて叫びました。

様子を伺っていると、後輩は自分の周りを確認しはじめ、壊れたロボットのようにゆっくりと首を動かし助手席側の窓の方を振り向きました。

何もないのが確認できて「はぁぁぁ・・・・」と盛大にため息を吐きました。

「どうした？」と声をかけると
「ものすっごい怖い女の人の夢を見た・・・」
と言うのです。

さっきの女かな？と思い「怖い人だったの？」とついニヤニヤしていたら
「なんで笑ってるかわからないけど、めっちゃ怖かった・・・」と若干放心状態になっていました。

「そうなんだー。けど、めっちゃきれいな人だったよ」
とさっき見た女の人を思い出しながら
「お前が寝てた時、窓の外にいたから。肩ぐらいの髪の長さの女の人だろ？」と聞くと、
「まじで？なんでわかんの？」
と混乱気味に聞き返してきました。

「だから、いたって言ったじゃん」と再度答えると、

「もういないんだよね？大丈夫だよな？」
と周りを何度も確認し始めました。
「もういないんじゃない？すごいついてきたそうな感じだったけど」
と言うと、後輩はその後何度も窓の外を確認していて、この後事務所に戻るまで寝ることはありませんでした。

事務所に戻り、書類整理をして、寮に帰ると後輩が
「怖いから、そっちの部屋行って寝ていいか？」
とたずねてきました。

「絶対嫌だ」と拒否すると。

「窓の方が気持ち悪くて、自分の部屋にいたくないんだよ」
と言いながら、窓の方を指さしました。

流石に寝る時まで一緒にいたくないと
「大の大人が一人で寝れないのかよ」
と頑なに拒否を貫きました。

「お前、怖かったのかもしれないけど、すげぇきれいな人だったから大丈夫だって」
「モテモテだな。良かったな。好かれて」
とイライラを発散させるように
冗談半分で声をかけ
「じゃぁ、寝るから。おやすみ」と言って、
自室に鍵をかけ眠りました。

寝ていると、隣の部屋から悲鳴が聞こえてきたような気がしますが、夢だったのか現実だったのか、わかりません。

朝になり、いつも起きてこない後輩が珍しく早起きしていました。

『今日は起こさなくてすんで、助かった』
内心思いながら
「珍しく早起きしてるじゃん。仕事行くぞ」

顔面蒼白で、体調がいいとは言えなさそうな雰囲気にも関わらず、
「わかった・・・早く行こう・・・」
と外に出ます。

出勤途中、私が寝ている間の事を聞いてみると
「ずっと窓の外に女の人がいて、部屋の中をずっと覗いていた。
窓の鍵かかかっているかも確認するのに窓に近づくこともできなかった。
中に入ってくるんじゃないかと気が気じゃなくて、全然眠れなかった」
と話していました。

私が見た感じ、人探ししていたっぽい雰囲気だったので
放っておいても自然と元の場所に戻るだろうと、朝になればいなくなるだろうとわかっていたので、後輩の事は放置して寝ましたが、
夜中聞こえたような気がした悲鳴を思い出し
『ちょっと可哀そうなことしたかな』
と思った出来事でした。

ふくろうの怖い話『好かれた男』裏側