さて、最近マクロ経済環境ばかりなので
たまにはもっと投資商品の本質に関して
記載します。
投資をしている人でしたらだいたいしっている
グローバルソブリンオープン、略してグロソブ。
http://www.kokusai-am.co.jp/fncj037/Init.do?fundCd=148013
グロソブとは?
毎月分配型のさきがけ的ファンドであり、
先進国の国債に投資を行うファンド。
ファンドとしては残高は日本一3兆5000億円。
現在分配金が35円ですが、
はたしてこの分配金は実力通りなのか?
そしてこの分配金はいつまで続くのかを
分析します。
まず
1、分配金は実力通りなのか?
はっきりいいます。NOです。
現在グロソブは2010年4月末時点で
最終利回りは3.11%。基準価額は概ね6500円。
ということは毎月の利息収入はざっくり
6500×0.0311÷12=約17円
(ただしこれは本当の利息収入ではなく、利息収入ーキャピタルロスになる)
運用報告書をみると
だいたい22円です。
ここから経費をさっぴいて残り平均17円。
ということは35-17=18円のタコ足分配。
(為替が円安になればタコ足にならない可能性もありますが。)
つまりは意味のないお金の吐き出しをしているわけです。
2、いつまで分配金を出し続けられるのか?
そしてあと分配できる金額が1350円ぐらいなので
1350÷18=75か月
の分配が可能ということです。
おそらく運用会社はどこかで分配金を減らすでしょう。
それは間違いないと思います。
みなさんもファンドを選ぶときは
運用報告書、マンスリーレポートをしっかり読みましょう。