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名古屋人妻援護会

~人妻とボクと、時々、サッカー~

 

【叫び】

それは熱弁とかではなく叫びだった

理性なんかブっ飛んで

まるで魂の咆哮のような叫びだった 

2002年日韓ワールドカップ

グループリーグ緒戦のベルギー戦を控えた

日本代表のミーティングの動画がある

選手よりも、スタッフよりも、サポーターよりも

最も緊張していたのは監督のトルシエだった

南アフリカ大会で途絶えたが

当時は『開催国は必ず1次ラウンドを突破する』

という不文律のようなジンクスがあった

もしグループリーグで敗退したら

「開催国でしくじった監督」として

永久に消えない不名誉な記録として残る

アフリカでは名を馳せたが

世界的知名度はなかったトルシエにとって

アジアの弱小国での失敗は事実上

トップシーンでのキャリアの終焉を意味する

自国開催というアドバンテージと

4年間かけて破壊と対立を繰り返し構築して

能力の限界値が見えたベテランに見切りをつけ

中田英寿を中心として

自ら鍛えあげた黄金世代の選手で

スタメンに30代の選手がいないという

ほぼ完成された若いチームをつくりながらも

当時のベルギー代表はコンディションも良く

旬の選手だった快速のムペンザ兄弟や

中盤の重鎮ヴィルモッツ、主砲ソンクなど

小野伸二や中田に匹敵する才能の持ち主こそいないけど

どう贔屓目に観てもベルギーは日本より強かった

文字通りチーム一丸となって120%の実力を発揮して

ベストコンディションであり幸運が味方したとしても

ベルギーは一筋縄ではいかない難敵だった

スタメンを伝えたあとのトルシエの魂の叫び

それは自らの信念に基づき行動する中田英寿以外の

22人の日本代表の気合のスイッチを入れたんだと思う

代表監督は優れたセレクターであるか

優れたモチベーターでなければならないと思う

ハリルホジッチにその能力がまだ残っているのか

ここ10年で最も魅力なき代表チームの未来は

神通力を失った老人の手の中にある