今日、同志社大学の寒梅館で映画「蟻の兵隊」というドキュメンタリー映画の無料上映があるというので行くつもりにしていたが行けなくなってしまった。
監督は「延安の娘」の池谷薫で、同志社大学卒業とある。全国ロードショーに先駆け、母校で無料上映となったようだ。
映画のチラシによると、「終戦当時、中国の山西省にいた陸軍第一軍の将兵59000人のうち約2600人が、ポツダム宣言に違反して武装解除を受けることなく中国国民党系の軍閥に合流。終戦なお4年間共産党軍と戦い焼く550人が戦死、700人以上が捕虜となった。元残留兵らは、当時戦犯だった軍司令官が責任追及への恐れから軍閥と密約を交わし「祖国復興」を名目に残留したと主張。一方。国は「自らの意志で残り、勝手に戦争をつづけた」とみなし、もと残留兵らが求める戦後補償を拒み続けてきた。2005年、元残留兵らは軍人恩給の支給を求めて最高裁に上告した。」とある。
不勉強は私はこの問題を全く知らなかった。
この映画は残留兵の一人であった奥村和一が「真相を解明しようと孤軍奮闘する姿を追った世界初のドキュメンタリー」である。
元残留兵は「上官の命令に従い、蟻のようにただ黙々と戦った」という。

国家は多くの民や兵士を見捨てた。沖縄で、南方で、満州で、中国で。シベリヤ抑留も放置し続けた。
政府・政治家は民に「愛国心」を求める前に、民を愛せよ。