スマートニュースのここ数年の大グロースのマーケティングを担当された西口一希さんの本。
少し前にうちの会社でみんな読んでました。
たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング(MarkeZine BOOKS)
1,850円
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スマニューといえば千鳥さんのクーポン訴求のCMでアプリストアNO1になりMAUも一気にグロースし、先日もユニコーンになったとニュースになっていますが、そグロースの裏側が包み隠さず書かれています。
西口さんはP&Gご出身で消費財のブランドマネジャーをやられた方ですが、マーケティングの王道ともいうべきキャリアの方が、インターネットサービスのグロースを担当された事例をあまり聞いたことがなかったので興味津々で読みました。
マーケティングとは?という抽象的な話だけでなくすぐに実践できるフレームに溢れた超良書。
今後も何度も読み返すことになりそう。耳が痛い話が本当に多かったです。
以下、読みながら線引いたところからの抜粋なので全て引用です.
読書メモ
・お客様が大事と言いながら経営やマーケティングが顧客起点でないことが多い
・アイデア(=コアバリュー)は独自性と便益からなる
・アイデアにはプロダクトアイデアとコミュニケーションアイデアがあるが、ブランドを作るのはプロダクトアイデアであり、プロダクトアイデアが弱い中でコミュニケーションアイデアをいくら頑張っても事業にインパクトは与えられない。
・強いプロダクトアイデアはたった1人(N1)を徹底的に深掘りする必要がある
・1人に絞り込むからといってニッチ化するわけではない。徹底的に1人に絞り込むことで強い独自性と便益が生まれる
・ほとんどのブランドにおいて、上位10%-30%の顧客が大半の売上・利益に貢献している(=ロイヤルユーザー)
・顧客分析には行動データと心理データの両面を分析する必要がある
・行動データだけでABテストを繰り返しても再現性がない
・心理データの分析のためにN1分析を行う(10人の平均的な体験を抽出するのではなく、際立った体験や認知が大事)
・実在しないカスタマーのジャーニーやペルソナは無効(想像で平均的になる)
・N1分析によってアイデアの仮説を見つけ、量的調査によって裏付ける