こんにちは、フクロウです。

これは未経験の不動産屋（不動産の知識・経験ゼロの男）が宅建試験に合格して、ひとりで不動産屋を開業して不動産屋のリアルをお伝えするブログです。

マンションやアパートなどの集合住宅に「貯水槽」と呼ばれるものが備わっていることをご存じでしょうか？

貯水槽は敷地内の1F部分、屋上、地下などに設置されています。

水道局から水道本管を通って給水される生活用水を貯めておき、必要な場所へ水を送る働きがあります。

では、貯水槽と受水槽の違いを知っていますか？

◆貯水槽

水を貯めておく設備や施設の総称

◆受水槽

貯水槽の1種であり、水道水を貯めておく施設

貯水槽も受水槽も水を貯めておく役割なのは同じですが、貯水槽は受水槽を包括する言葉なのです。

※受水槽は性能や設置場所などによって呼び名が異なります（屋上に設置されている受水槽は「高架水槽」や「高置水槽」と呼びます）

……ここで疑問があります。

敷地内の1F部分、屋上など野外に設置されている貯水槽や受水槽の中の水はキレイなのでしょうか？

汚そう。

ヤバそう。

……このように思うかもしれませんが、安心して下さい。

水道法施行規則第55条・第56条において、貯水槽（市町村等の水道水のみを水源とし、有効容量が10立方メートルを超える簡易専用水道）の清掃や水質検査や点検などを1年に1回以上行うことが義務付けられています。

※清掃の回数は貯水槽や受水槽のサイズ、使用人数、建物がある場所の自治体などによって異なります

この水質検査や清掃は、マンションのオーナーや管理組合などが貯水槽の設置者に対して義務が科されています。

……しかし、定期点検や清掃や水質検査をやっていても水が汚れているケースもあるのです。

・貯水槽の経年劣化

・地震によって蓋がズレて埃や砂が入る

・貯水タンクの清掃は人が行うため、どんなに気を付けていても不純物が入る

まぁ言い出したらキリがありません(笑)

つまり、どんなに注意していても完璧じゃないということです。

そこで近年では「直結給水方式」を採用していて、衛生面への影響を考慮する動きがあるようです。

ちなみにマンションの給水方法は大きく分けて2種類です。

◆受水槽方式

メリット：溜まっている水を災害時に使える

デメリット：メンテナンスの手間、清掃や点検の費用、設置スペースなど

◆直結給水方式

メリット：いつでもキレイな水が使える

デメリット：直圧直結方式は低階層の建物でしか利用ができない、増圧直結方式は電気で高圧ポンプを使用するので停電時は中高層階では水道も使えないなど

ということで、今回は貯水槽と受水槽の違いを簡単に説明しました。

何となくでも理解していれば、いつか役に立つかもしれません(笑)

個人的には日本の水道水には非常に厳しい水質基準が設けられていて、安全性が確保されていると感じているので、水の品質にそこまで気を遣わなくて良いのかなと思いますが、引越し、新居購入、不動産投資をお考えで、水のキレイさを重視している方は「直結給水方式」を採用している物件が良いでしょう。