動かない | ニッポン人ですものキモノを着なきゃ

ニッポン人ですものキモノを着なきゃ

着物を着たり着せたり教えたりします

 ある生徒さんが「どうして先生はいつも綺麗に着れてるの?私どうしてもうまくいかない」とおっしゃいました。

 

 慣れないうちは気づかないうちに無駄な動きが多かったり手元ばかりを見つめて鏡を見ていないことが多いです。動きが大きければ大きいほど、動けば動くほど固定されていない布は身体に引っ張られて押さえているつもりでも崩れていきます。手だけで押さえている時間は短い方が良いです。

 そして鏡を見るのは引きで見ることが大切だからです。私は帯〆や帯揚の処理もほぼ鏡を見ながらやります。自分の目線と正面からの第三者の目線は位置が全然違うので手元で一生懸命しても鏡を見ると帯〆の結び目が真ん中じゃなかったり、左右の帯揚の出具合が違ったりします。鏡を見ながらやれば同時に調整していけるので、結んだあとで直す手間は省けます。「直し」という作業はどうしても無理が生じるので布は戻ろうとします。最初からしっかりと正しい向きで着ておくことが大切です。

 

 同じ着方なはずなのに、誰かに着せてもらうと綺麗、自分で着るとなんだか崩れた感じ…というのは着せた方が上手いということより、着る人自身が動かないという事が大きく影響しているのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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