《彼》は、俺にとって憧れで、目指すべき者だった。
《彼》の名は、エレン・ヒューラン。
彼がいたからこそ、俺は剣士を目指した。
彼はどんな剣を握っても、最強だった。おそらく、《ブレイブ・アーサー》など握らなくとも、最強。
《ソード》を使いこなし、敵をねじ伏せた。
そんな姿に憧れて、夢を見ていた。
いつか、あんな風になるんだ、と・・・・・・。
そして、強く強くなって、いつかは彼に勝ってみせると。
しかし、彼は死んだ。
最強だったはずの男は、戦いで死んだ。
戦いで命を散らし、俺の目の前で、儚く消えていった。
その時、彼は言ったのだ。
《ブレイブ・アーサー》を目指せと。
よって、俺は二つの目的のために生きているのだ。
《復讐》と《約束 》。
《悪》と《正》。
正反対の目的のために、ここにいる。
