ニオイにうるさい2年の篠原が、汗臭さがひどくなった部室に消臭スプレーを散布した。
いつもなら汗臭さが多少は薄らぎ、フローラルの香りが漂うはずだったが、部室には得体の知れない異臭が立ち込めた。
居合わせた1年の顔色がみるみるうちに悪くなり、体調不良を訴え、保健室へ行った。
原因は、バド部と調理部を兼部している松原が調味料代わりに作ったとんこつミストを部室に置き忘れたためだった。それを篠原が消臭スプレーと思い込んで、確認もせず散布してしまったということらしい。
当然、松原と篠原は退部のうえ、2か月の停学処分を食らった。

