俺、見たんだ。 


まなみと千賀が一緒に歩いてるの。


しかも、笑顔だった。


まなみ、俺のこと嫌いになったのかな?


不安だけが頭をよぎる。


そんな調子でまなみに電話してみる。


プルルル・・・プルルル・・・・


「はい?宏光?」


いつもの声できいてくる。


「今日、何時になってもいいからうちにきて。」


「うー・・・ん・・・わかった。」


そういって、電話を切った。


一時間ぐらいしてインターホンが鳴った。


「宏光?用事って・・・・きゃっ!?」


俺はまなみをきつく抱きしめる。


「どう・・・したの・・・?宏光・・・」


おそるおそるまなみは顔をあげる。


そんな彼女のあごをクッと持ち上げる。


「どうしたのじゃねぇよ。さっき、千賀といたろ?」


いつもより低い声で聞く。


分かってる。聞きたくて聞いたわけじゃない。


いまにも泣きそうな顔をしているまなみの唇に無理やりキスをした。


「んっ・・・ひ・・ろ・・みつ・・・やっ・・・!」


ドンッ!!


まなみは俺を突き飛ばしてポロポロ涙を流した。


「ちっ・・・がうよっ・・せっ・・んが・・くん・・にっ・・・彼女の・・・誕生日・・プレゼント・・選ぶのっ・・付き合ってっていわれて・・・」


まなみは泣きながら説明してくれた。


そんな彼女がいとおしくて、ただ、俺は抱きしめていた。


「ごめんねぇっ・・・宏光・・・」


まなみは俺の腕の中でひたすら謝っていた。


「俺も・・・ごめん・・・」


ちゅっ


俺はまなみに優しくキスをした。


そして、テレ笑いをうかべる彼女を一生守ろうと思った。  


                                -END-


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