まじかよ、もうすぐ宇宙滅亡? LHC実験による「現存するパラレルワールド発見」間近で【前半】
■宇宙の崩壊はもう始まっている?重力の虹理論とは

画像は「DailyMail」より
重力の虹理論は一般相対性理論と量子力学の調和を図るために10年前に提唱されたもので、アインシュタインの相対性理論が「重力とは時空の歪み」としているのに対し、重力の虹理論では「異なる光の波長によって生み出されるもの」だとしている。つまり「虹理論」では、異なるエネルギーを持つ粒子は異なる時空と重力場へ移動することを意味しており、異なるエネルギーを持った粒子は異なる歪み方をすることによって、まるで虹のような軌跡を描くことになると考えられているのだ。
しかもこの重力の虹理論では、宇宙の崩壊はすでに始まっている可能性があり、我々の世界は「完全に崩壊して全てのものが小さな球に圧縮されつつある途中」だと指摘している。
すなわち宇宙に存在するあらゆるものの質量が極限までの圧縮によって無限大にまで膨らみ、それがブラックホールとなって連鎖的に崩壊へと進むのだという。この、恐ろしくも興味深い重力の虹理論を使って科学者たちはマイクロブラックホールを解明しようとしているのだ。
大型ハドロン衝突型加速器(LHC)の発射エネルギーは5.3 テラ電子ボルトより低いエネルギーレベルでこれでは結果を得るには低すぎることが分かってきた。1テラ電子ボルトは、1,000,000,000,000ボルト、とにかく物凄いエネルギー量だ。少なくとも今の段階では、6次元で 9.5テラ電子ボルト、10次元で 11.9テラ電子ボルトのエネルギーで、マイクロブラックホールが形成されると予測されている。
科学者が言うには
「もしこれで極小ブラックホールの解明ができなかったら、次の3つのことが考えられる。1つは、余剰次元は存在しなかたったということ、2つ目は存在したとしても我々が考える以上に小さいということ、そして3つ目は重力の虹理論のパラメータを変更する必要があるということだ」。
じきに欧州原子核研究機構(CERN)のスーパーコンピュータ達がはじき出す計算結果によって、マイクロブラックホールの解明すなわちパラレルワールドの存在が明らかになるかどうかがわかる。ただ、ホーキング博士をはじめとする科学者が指摘するように、それが解明された時、宇宙も滅亡してしまう可能性があるというのは、皮肉な話である。